こんにちは、講師のカズです。
読者の方から以下のようなご質問を頂きました。
質問内
「メインコーチとサブコーチがいる場合、基本的にサブが細かい指摘をすることが多いですが、メインコーチが細かい指摘をするのはいつ、どのようなタイミングがいいのでしょうか?」
ジュニア年代のサッカー指導では、コーチ同士の役割分担がとても重要です。
しかし、メインコーチとして指導をしていると、細かい点にもつい口を出したくなる場面もあるかと思います。
僕自身、過去に「これは自分が言うべきか、それともアシスタントコーチに任せた方がいいのか…」と迷うことがありました。
・アシスタント(サブ)コーチの役割とバッティングしないようにしたい
・指摘のタイミングを間違えて選手の集中を切らしたくない
・チーム全体に伝えるべきか、個別に伝えるべきか迷う
この記事では、僕自身の実体験をもとに「メインコーチが細かい指摘をすべきタイミングと方法」について、具体的に解説していきます。
この記事を読めば、指導中の役割分担がスムーズになり、選手たちにもより的確に伝わるようになると思いますので、最後までご覧ください。
1. メインコーチが担うべき視点とは?

①メインは“マクロ”、サブは“ミクロ”が基本
通常、メインコーチはトレーニング全体の進行や雰囲気づくりを担います。
一方でアシスタント(サブ)コーチはプレー中の細かな技術や判断の修正を担当することが多いです。
これは「マクロ(全体)」と「ミクロ(個別)」の視点で自然と役割が分かれるからです。
②それでも“細かい指摘”をメインコーチがするべき時とは?
では、なぜその前提を崩してでもメインが細かい部分に口を出す必要があるのか?
それは、その内容が全体に影響するほど重要なものである場合です。
例:
・全員に意識させたい体の向きやファーストタッチなど
・チームの規律に関わる細かな所作(荷物の整理、挨拶など)
つまり、「細かいようでチーム全体に浸透させたいこと」は、メインコーチの口から発することで、言葉の重みが増します。
2. 指摘の方法とタイミング

① フリーズの判断基準
僕は、細かい指摘を「フリーズ(練習を止めて話す)」してまで伝えるべきかどうかを、その内容の重要度で判断しています。
例:
・フリーズして話す → 全体に必ず伝えたい事(基準作り、意識づけ)
・流れの中で個別に伝える → 技術的な修正、改善ポイント
基本的にフリーズをかけるのは『プレーを止めてまで伝えるべきことがある時』に限ります。
何でもかんでもフリーズしてたら、選手たちは優先順位がわからなくなるばかりか、モチベーションが必ず低下します。
②個別コーチングとの使い分け
メインコーチも時に選手へ個別に声をかけることはあります。
これは、アシスタントコーチと同様です。
これは選手と信頼関係が築けている場合や、全体の雰囲気を壊さない範囲で行うことが大切です。
例:
「今の体の向き、良かったね」「次は逆サイド見てごらん」
3. アシスタントコーチとの連携とバランス

①アシスタント(サブ)コーチの役割は実は難しい
意外に思うかもしれませんが、実はアシスタント(サブ)コーチの立場の方が難しいと感じることがあります。
なぜなら、選手との距離感や信頼関係が築けていないと、アドバイスが届かないからです。
②アシスタント(サブ)コーチに求められるのは「寄り添うこと」
僕が思うに、アシスタント(サブ)コーチに最も求められるスキルは、「個別の選手と深く向き合う力」です。
メインコーチとは違う“影響力”を持つためには、より親身な声かけや、フォローが必要です。
例えば:
・プレッシャーのかかる選手に個別で励ます
・試合後、悔しがる選手に寄り添って話を聞く
この辺のコミュニケーションをしっかりと取らないと、「ただ、いるだけのコーチ」になってしまいます。
そうなると、影響力を失い、肝心な時に言葉が選手に響きません。
ちなみに「子どもたちに影響力を持つために必要なこと」は、以下の記事で詳しく解説しています。
4. 僕の実体験から

①遠征中の“細かいけど大事な指摘”
最近、県外遠征に行った際に、僕が意識して指導したのが「荷物の整理整頓」でした。
試合前に荷物が乱れていたので、フリーズして僕自身がしっかり伝えました。
このように、細かいけれどチーム文化に関わる重要なことは、メインコーチの責任としてしっかり指導するべき場面です。
②組織立ち上げ時の基本ルールづくり
現在、新しいジュニアユースクラブを立ち上げています。
その過程でも、立ち上げ初期は特に、細かな部分の基準作りを丁寧に行っています。
その段階では、やはりメインコーチの立場からしっかり指導することが重要です。
④まとめ
・メインはマクロ視点、サブはミクロ視点が基本
・メインが細かい指摘をするのは「全体に影響する大事な時」
・フリーズして伝える内容は「重要なこと」のみに限定する
・サブコーチは“寄り添い”と“個別フォロー”で影響力を発揮
この記事では「メインコーチが細かい指摘をすべきタイミングと方法」について解説しました。
皆さんの指導現場でも、役割分担やコーチングの質向上にぜひ役立ててください!
