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DFを引きつけるドリブル【フィハール】サッカー戦術コンセプト

こんにちは、講師のカズです。

この記事では、日本に戦術用語がないフィハール(Fijar)について解説します。

フィハールはスペインだと一般化している用語ですが、日本だと戦術用語として定着していません。

ドリブルでディフェンスを引きつけるアクションをフィハールと呼ぶのですが、テクニックではなく戦術として扱われます。

この記事ではフィハールの概要と具体的なプレーについて解説します。
相手を引きつけるフィハールを理解することで、意図的なドリブルができるようになります。

動画で解説

Content

1.フィハールとは?

フィハールとは、スペインでは戦術用語化していますが、日本語でいうと「引きつける」もしくは「固定する」というニュアンスです。
ビルドアップや攻撃において、ドリブルでDFを引きつけるアクションを指します。

※専門的かつ少しややこしい話ですが、同類の意味で『戦術的意図』(Intención táctica)におけるフィハールという概念もあります。
これはポジショニングで相手を引きつけるという意図ですが、こ
の記事で解説するフィハールは単純にドリブルと関連する戦術コンセプトです。

2.フィハールの具体例

では、具体的な例を見ていきましょう。

①ビルドアップでのフィハール

図のように、センターバックがドリブルで運んでDFを引きつけることで味方をフリーにしています。

プロの試合でもよく見られる光景ですね。

②サイドでのフィハール

一番わかりやすい例が図のようなサイドでDFを引きつけて、オーバーラップしてきた味方をフリーにする場面です。

これもイメージしやすいかと思います。

③実例(動画)

僕が活動するクラブの他のスタッフが過去に動画を作っていたので参考に貼っておきます。

3.ポイント

フィハールのポイントをいくつかピックアップします。

1.DFに向かってドリブルする
2.ドリブルのスピードを少し落とす
3.引きつけすぎない
4.パスとドリブルの選択肢を持っておく
5.周囲の選手の動きが重要

1つずつ解説します。

①DFに向かってドリブルする

よくあるミスはDFから離れるようにドリブリしたり、味方がいる方向へドリブルしたりして引きつけたDFがパスを出した後にそのまま味方へプレスに行けてしまう状態です。

ドリブルで引きつけることによって味方をフリーにするのがポイントなので、基本的にはDFに向かってドリブルすることが大切です。

②ドリブルのスピードを少し落とす

攻撃の局面ではスピードに乗った状態でのプレーも増えますが、ビルドアップの時にトップスピードで引きつけようとすると、視野が狭くなり味方の位置が見えにくくなります。

ジュニア年代で、センターバックがプレスを回避してドリブルで持ち上がった時によくあるミスです。

サイドや崩しの場面ではフリーの選手の位置がはっきりしていることが多いのですが、ビルドアップでは中盤がゴチャゴチャしているのでフリーな選手を見つけにくくなりますね。

もし上手く引きつけているのにパスをミスする場合は、スピードの部分をアドバイスすると良いでしょう。

③引きつけすぎない

相手のDFをギリギリまで惹きつけようとすると相手のプレッシャーに負けたり、相手の足にパスを引っ掛けたりしてしまうことがあります。
ただし、距離が離れすぎてもDFがすぐに味方へプレスに行けてしまうので距離感がポイントです。

④パスとドリブルの選択肢を持っておく

ドリブルで引きつけた後は必ずパスをするのではなく、もしDFがパスコースを切った場合に再度ドリブルで外すプレーが必要になります。

選手へのコーチングの仕方によっては、「引きつけてパスしないといけない」という意識になってしまい、DFに引っ掛けてしまうことがよくあります。

そのため、引きつけながらもパスと再度ドリブルする選択肢を持っておくことが重要です。

⑤周囲の選手の動きが重要

最後に重要なポイントですが、フィハールを行う選手自体のプレーも大切ですが、周囲の選手のサポートやポジショイング、動き出すタイミングなどが整理されていないと効果的なプレーにつながりません。

何か上手くいかないなと感じたら、周囲の選手の動きを観察しましょう。

8人制ではビルドアップで使いにくい

プロの試合ではビルドアップでもよく見られるフィハールですが、日本のジュニア年代、つまり8人制では難しさがあります。

ビルドアップ時になぜ難しくなるかの参考記事を貼っておきます。

※外部リンクへ飛びます
>>Fijar(相手を引きつける)スペインと日本の違い!!ジュニア編

4.練習メニュー

フィハールに関連する練習メニューをいくつかピックアップしておきます。

いずれもフィハールを上手く使うことがポイントになる練習メニューです。

5.まとめ

最後に要点をまとめておきます

●フィハールとはドリブルでDFを引きつける戦術
●フィハールのポイント
 ・DFへ向かってドリブルする
 ・ドリブルのスピードを少し落とす
 ・引きつけすぎない
 ・パスとドリブルの選択肢を持つ
 ・周囲の選手の動きが重要
●周囲の選手の適切なサポートやポジショニングがあって初めて効果的なプレーになる

以上、今回は戦術コンセプトであるDFを引きつけるフィハールについて解説しました。

基礎的な戦術なのでジュニア年代からしっかりマスターしましょう!

6. よくある質問 Q&A

Q.フィハールとは何ですか?普通のドリブルとどう違うのですか?

フィハールとは、スペインで戦術用語化している概念で、日本語では「引きつける」「固定する」という意味です。

ビルドアップや攻撃において、ドリブルでディフェンダーを引きつけるアクションを指します。
普通のドリブルとの違いは、単に相手を抜くことが目的ではなく、相手を引きつけることで味方をフリーにすることが目的という点です。

テクニックではなく戦術として扱われ、相手を引きつけた後にパスを出すことで数的優位な状況を作り出します。意図的に相手を引きつけるため、戦術的な思考が重要になります。

Q.フィハールを効果的に行うためのポイントは何ですか?

フィハールの重要なポイントは5つあります。

①ディフェンダーに向かってドリブルする
②ドリブルのスピードを少し落とす
③引きつけすぎない適切な距離感を保つ
④パスとドリブルの選択肢を両方持っておく
⑤周囲の選手の動きが重要です。

特に重要なのは距離感で、相手のギリギリまで引きつけようとすると相手のプレッシャーに負けたり、パスを引っ掛けたりしてしまいます。
逆に距離が離れすぎてもディフェンダーがすぐに味方へプレスに行けてしまうため、適切な距離感が成功のカギとなります。

Q.ジュニア年代でフィハールを教える時の注意点はありますか?

ジュニア年代では、特にビルドアップでのフィハールに注意が必要です。

8人制サッカーではビルドアップで使いにくい場面があるためです。

また、センターバックがプレスを回避してドリブルで持ち上がった時、トップスピードで引きつけようとすると視野が狭くなり、味方の位置が見えにくくなります。

コーチングでは「引きつけてパスしないといけない」という意識にさせすぎると、ディフェンダーに引っ掛けてしまうことがよくあります。

パスと再度ドリブルする選択肢を両方持たせることが大切です。周囲の選手のサポートやポジショニングの指導も同時に行いましょう。

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