ジュニアサッカーでコーチをしていると、日々の練習の中で最初のウォーミングアップをどうするか悩むことがあると思います。
✅練習のウォーミングアップはどんな方法がある?
✅時間の配分は?
✅年齢別に違うやり方がいい?
今回はこういった疑問に答えるかたちで解説したいと思います。
✔︎目次
①ジュニアサッカー・練習のウォーミングアップの方法は4種類
②年代別にみるウォーミングアップの方法
③練習日のウォーミングアップの適正時間は10分〜20分程度
④まとめ
⑤動画で解説
①ジュニアサッカーの練習のウォーミングアップの方法は4種類
ジュニアサッカーのウォーミングアップにはいろんな方法があり、今後も新たな方法が出てくるかもしれません。明確な分類はありませんが、とりあえず4つの方法に分類します。
1.動的ストレッチ(ブラジル体操系)
ジョギングやステップを踏みながら肩を回したり、股関節を動かしたりする方法。
スキップや2ステップなどをしながら筋肉・関節を動かしながらやる方法。
2.ゲーム系
鬼ごっこやボールを使ったカンタンな遊びの要素を取り入れた方法。
走ることや身体をひねったりルールの中にアップの要素を入れる。
主にコーディネーションやリラックス、楽しい雰囲気を作りながら身体を温める。
アイスブレイクと呼ばれるものもありますね。
3.テクニック系
激しくない程度にリフティングやパスなどの実際のテクニックアクションをから入る。
(移動の合間に動的ストレッチなどを行う場合も)
最初のウォーミングアップからテクニックスキルも同時に行う方法。
4.認知・判断系
サッカーに必要な状況判断に必要な「認知(周囲を見ること)」や「判断」を取り入れた方法。
主に2、3番と絡めながら行います。
大まかに分類するとこんな感じになります。
②年代別にみるウォーミングアップの方法
次に年代ごとにどのようなウォーミングアップが適しているかを解説します。
どの方法を選ぶかは「子どものサッカーに対する意識やモチベーション」に関係するので、その辺りを深掘りしたい方は下記の記事を参考にして下さい。
【図解】ジュニアサッカー・子どものモチベーションの段階を見極める
一概に年齢でくくるのは難しい部分もありますが、ここでは大きく3つに分けます。
低学年(小学1〜2年生)
私の経験上、ブラジル体操などの動的ストレッチをルーティン化するのが難しい年代です。
また、サッカーに対するモチベーションや年齢も考慮すると、遊びの要素を取り入れたものの方が選手は楽しめるでしょう。
ポイントとしてはコーディネーションを刺激すること、楽しいメニューの中に様々な動きが含まれていることです。
中学年(小学3〜4年生)
「サッカーに対するモチベーションのレベル」にもよりますが、この年代では徐々にルーティン化した動的ストレッチ(ブラジル体操など)も自分たちで行えるようになります。
最初に解説した「4つの方法」のどれでも可能なので、クラブのコンセプト、選手のレベルに合ったものを選べば良いと思います。
高学年(小学5〜6年生)
こちらも中学年と同じように4つの方法が可能ですが、身体的な発達が選手個々によって異なるのと、成長が早い子ではケガのリスクがあるので動的ストレッチ系などは必ず入れたほうが良いと思います。
筋肉系等のケガをしやすくなるジュニアユース年代の前段階なので、動的ストレッチを習慣化させておく意味でも。
方法や年代によってできることはこんな感じですが、「コーチがウォーミングアップにどのような狙いを持っているか」ということが一番重要なポイントです。
参考:ジュニアサッカー・目的から見る練習のウォーミングアップ
③練習日のウォーミングアップの適正時間は10分〜20分程度
トータルの練習時間にもよりますが、どの年代でも10〜20分程度が理想です。
その場合、鬼ごっこ系のメニューと別のものを2つ行なって計15分でも良いですし、動的ストレッチとカンタンなボールを使ったテクニック練習を合わせて20分とし、それをウォーミングアップとするという方法もあります。
私の場合高学年では、動的ストレッチ+スプリント系(5〜7分)、ボールを使ったテクニック(5〜10分)までの合計10〜15分をウォーミングアップとしています。
余談ですが「試合時のアップ」はその後のボールを使ったコンビネーションの動きやポゼッションなど合計25〜35分程度の時間をウォーミングアップとしています。
④まとめ
今回は「練習時のウォーミングアップについて解説しました。
それぞれの方法やその具体的なメニュー、専門的な知識は省略してますが、まずはジュニア年代の練習時のウォーミングアップの全体像がつかめたのではないでしょうか。
1週間の中の限られた時間でしか練習ができないので、クラブやグループに合った効率的・最適な方法を上手く使いましょう。