【メール講座 × ミニブック5冊を無料で手に入れる】

少年サッカー【1対1が弱い原因とは?】守備の強度を高める指導法

こんにちは、講師のカズです。

少年サッカーの指導現場において、「1対1の守備」は永遠のテーマの一つかもしれません。

試合の中で「もっとプレスをかけに行ければ…」「簡単にかわされてしまう…」と感じる場面は、多くの指導者の方が経験している問題かと思います。

・なぜか選手が体を寄せきれない
・足だけで守備をしてしまい、簡単にかわされる
・練習ではできるのに、試合では全く通用しない

僕自身も毎年、チームのカテゴリーが変わるたびにこの課題に直面し、どうすれば選手の守備意識と強度を高められるか、試行錯誤を続けています。

この記事では、なぜ日本の選手は1対1の守備が弱いのか、その根本的な原因と、僕が現場で実践している具体的な指導アプローチについて、スペインでの経験も交えながら解説していきます。

この記事を読めば、選手の守備に対する意識を変え、球際の強度を高めるための具体的なヒントが得られると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

Content

1. なぜ1対1の守備が弱いのか?根本的な原因を探る

① サッカーを「足だけでやるスポーツ」だと思っていないか?

日本の子どもたちは、サッカーを「足でボールを扱うスポーツ」と捉えている傾向が強いように感じます。

もちろんそれは間違いではないのですが、特に守備においては、足だけで対応しようとすると限界があります。

僕が見てきた中でも、アプローチはするけれど足だけをちょこんと出して簡単にかわされたり、そもそも体を寄せきれずに相手に自由を与えてしまったりするケースは非常に多いです。

ヨーロッパや南米の選手たちは、子どもの頃からサッカーを「ボールを使った格闘技」のように捉えている感覚があるかなと。

手や腕、腰、肩など、体全体を使って相手の自由を奪い、ボールにアタックする。この根本的な認識の違いが、球際の強さに表れているのかもしれません。

② スペインで感じた「インテンシティの基準値」の違い

僕がスペインにコーチ留学したとき、現地のサッカーのインテンシティの高さに衝撃を受けました。

練習から激しい体のぶつかり合いは当たり前で、良い意味で「危ない」と感じるほどの強度でした。

日本で「デュエル」や「球際」という言葉が強調される前から、彼らにとってはそれが日常の基準。

ちなみに、面白いエピソードがあります。

スペインの指導者学校の授業で「ドリブルのデメリット」について学ぶ機会がありました。

そのデメリットの一つに、「怪我をするリスクがある」と。

これは、自分で足を捻挫するといった類の話ではありません。

ドリブルをすれば、相手が激しくボールを奪いに来る、つまり「削られるリスクがある」という意味です。

このことからも、彼らのサッカー文化の中に、いかに激しいプレーが根付いているかがわかります。

この「基準値」の違いが、1対1の対応に大きく影響していると感じています。

③「オフザボールの動き」がプレスの遅れを生んでいる

1対1が弱い原因は、個人のスキルだけの問題ではないこともあります。

オフザボール時のポジショニングが悪く、プレスが遅れてしまうケースです。

スペイン語で「Llega tarde(ジェガ・タルデ)」という言葉がありますが、これは「到達するのが遅い」、つまりアプローチがワンテンポ遅れてしまう現象を指します。

試合を見ていると、このプレスの遅れが原因で、相手に次々とパスを繋がれてしまう場面はよく見られます。

これは、個人の1対1の弱さというよりも、チーム全体のプレッシングがうまくコーディネートされていない「組織の問題」である可能性が高いです。

2. 体の使い方を覚えさせる「裏技的」トレーニング

では、どうすれば体全体を使った強い守備ができるようになるのか。

ここでは、僕が実際に現場で試している、少し変わったアプローチを紹介します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
Content