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ジュニアサッカー【超初級者】指導者向け:戦術の基礎理解ガイド

こんにちは、講師のカズです。

この記事は、『戦術』における【超初級者向け】です。

超初級者のコーチ(指導歴0〜1年目)の方向けに、「戦術」カテゴリーにおける参考になりそうな記事をまとめています。

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1. まずはサッカーにおける戦術とは何か?を考えてみましょう

僕がスペインにコーチ留学した時も、最初に「戦術とは何か?」自分なりの定義を考えてみました。

特にこれが正解というものがあるのではなく、プロレベルの監督たちも自分なりの定義を持っているのが新鮮でしたね。

僕はスペインに行けば『答えがある』と期待していましたが、最終的な結論は『すべてにおいて、自分で定義づけていく=自分なりの考えをしっかりと持つ』ことが重要なんだと気付かされました。

皆さんも、ぜひ、これを機会に自分なりの「戦術とは何か?」を考えてみてください!

これから様々な戦術を学んでいく時に、自分の言葉で言語化する能力は指導者にとって必須スキルです。

「合ってる・間違ってる」ではなく、自分の頭で自分なりに頑張って言語化しましょう。

もちろん最初は誰かのマネでも構いません。

僕がバルセロナ留学中に考えた戦術の定義は以下の通りです。

①戦術とは「試合に勝利するための個人・組織における知的活動

これが僕なりの定義です。

戦術という言葉を聞くと、難しいイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし、戦術とは実はとてもシンプルな概念です。

僕は戦術を「勝利のための知的アクション」と考えています。

つまり、試合に勝つために選手が頭を使って行う全てのプレーが戦術。

例えば、相手にボールを取られないようにパスを出すタイミングを考える。
これも立派な戦術です。

DFラインを上げて相手をオフサイドにかける。
これも戦術の一つです。

②戦術コンセプト=普遍的な戦術

戦術の定義が固まったところで、次に様々な戦術用語を分類してみましょう。

何から整理すればいいのか難しいので、まずは「戦術コンセプト」と呼ばれるものを整理しましょう。

戦術コンセプトとは、どんなサッカースタイルでも必要となる普遍的で基本的な戦術のことです。

例えば以下の通り。

・マークを外す動き
・サポート
・スペースの活用
・マーク
・カバーリング

これらは、どのチームでも、どんなプレースタイルでも、どの年代でも必要になる普遍的な戦術です。

これらを僕は「戦術コンセプト」と呼んでいます。

2. サッカーの基本構造を理解する

戦術用語の話は一旦おいておいて、次は『サッカーの構造』について解説します。

少し難しい表現に聞こえるかもしれませんが、サッカーを構造的に捉えることで、大まかなフレームワークができるので、後で楽になります。

①サッカーの4つの局面から整理する

サッカーの戦術を整理するには、まずサッカーの大まかな構造の理解が不可欠です。

サッカーは大きく4つの局面に分けることができます。

・攻撃の局面
・守備の局面
・攻撃から守備への切り替え
・守備から攻撃への切り替え

この4つの局面を理解することで、試合中に「今、どの局面なのか」を整理して考えられるようになります。

その4つの局面をさらに細かくフェーズごとに整理すると、試合中のプレーが『今、どこのサブフェーズにあるのか』が理解できるようになります。

今は「そんなもんか…」程度でもいいので、こういう考えがあると頭においておいてください。

② サッカーのピッチを3つのゾーンに区切る

フェーズ・サブフェーズに加えて、サッカーを構造的に捉えるフレームワークとして「サッカーのピッチ(グランド)を3つのゾーンに区切る」という方法もあります。

よくある区切り方は以下の通り。

・守備ゾーン(自陣)
・中間ゾーン(ミドルゾーン)
・攻撃ゾーン(相手陣)

8人制サッカーでは、このゾーンを2つに簡略化して考えることもあります。

ゾーンの概念を理解すると、「この場面ではどのゾーンでのプレーなのか」を整理して指導できるようになります。

③構造的思考の重要性

これらの構造を理解することで、サッカーをより体系的に捉えられるようになります。

僕の現場では、選手に説明する時も「今は攻撃の局面だから」「このゾーンでは」という具合に、構造を意識した声かけを心がけています。

3. 戦術指導の出発点を明確にする

この記事を呼んでいる方は、おそらくサッカーコーチ超初心者の方か初級者の方だと思います。

なので、今流行りの欧州における戦術に飛びつくのではなく、基本的なことの理解から始めることをお勧めします。

では、ジュニア年代ではどんな戦術指導から始めるべきでしょうか?

①戦術コンセプトから始める

ジュニア年代の戦術指導では、何から始めるかがとても重要です。

僕の答えは明確で、「戦術コンセプト」から始めることをおすすめしています。

複雑なフォーメーションやシステムを教える前に、まずは基本的な戦術コンセプトをしっかりと身につけさせることが大切だと考えています。

②優先順位をつけて指導する

僕の場合、すべての戦術コンセプトを同時に教えるわけではありません。

ゲーム分析をして、自分たちのチームにおいて優先度が高いものから取り組んでいます。

例えば、守備で課題があるチームなら「マーク」や「カバーリング」から。

攻撃で課題があるチームなら「サポート」や「スペースの活用」から始めるという具合です。

③選手の成長段階に合わせる

また、ジュニア年代ですべてを指導するわけでもありません。

選手たちの成長を見ながら、「今はどのステップだから○○に取り組もう」という感じで進めています。

これは僕の経験上、無理に先に進めても定着しないことが多いからです。

基礎をしっかり固めてから次に進む方が、結果的に効率的だと感じています。

4. 原理原則の重要性を理解する

サッカーにおける原理原則。

これは正直、超初心者の方、初級者の方には難しい概念です。

おそらく、指導歴が10年超えている方でも難しいものかと思います。

(僕自身がそうでした…しかも明確な定義がない….)

ただ、サッカーの指導を学び始めると必ず出てくる言葉なので先に触れておきます。

①原理原則とは何か

サッカーにおける原理原則とは、攻守において効果的にプレーするための基本的な理屈や法則のことです。

これは戦術コンセプト以前の、もっと根本的な考え方と言えるかもしれません。

今は難しく感じると思いますが、とりあえず言葉だけでも覚えておいてください。

②現場での実践方法

原理原則は抽象的な概念なので、そのまま選手に伝えても理解されません。

僕の現場では、具体的な場面に落とし込んで説明するようにしています。

「今、君たちは2対1になってるよね。これが数的優位だよ」という具合に、実際のプレーと結びつけて説明することで、選手の理解が深まると感じています。

まとめ

この記事では、まずは「サッカーにおける戦術の用語のイメージがつかめるように」ざっくり解説しました。

・戦術とは「勝利のための知的アクション」である
・サッカーは4つの局面と3つのゾーンで構造的に理解する
・戦術指導は戦術コンセプトから始める
・原理原則はすべての戦術の土台となる考え方

正直、サッカーの戦術指導はかなり難しいので、今はこんな言葉があるんだくらいでも大丈夫です。

時間をかけて少しずつ理解を深めましょう!

次のステップ

ジュニアサッカー【初級者】指導者向け:戦術の基礎実践ガイド
基本的な戦術コンセプトの具体的な指導方法について学習しましょう。

さらに上を目指すなら

📙 ジュニアサッカー【中級者】指導者向け:戦術の実践ガイド
フォーメーションとタスク設定について学習しましょう。

📕 ジュニアサッカー【上級者】指導者向け:戦術の応用ガイド
プレーモデル(ゲームモデル)や高度な戦術について学習しましょう。

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