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相手の攻撃を遅らせて味方を待つ【ディレイ】サッカー戦術コンセプト

こんにちは、講師のカズです。

日本のジュニア年代の指導において、海外と比べて守備戦術があまりなされていないという指摘はよく聞きます。

守備戦術をきちんとやる事で攻撃のレベルが上がる相乗効果もあります。
また、チームの守備が弱い場合、それは個人の能力ではなく戦術的な動きを知らないということも大きく関係。

この記事では、ジュニア年代から必ずマスターしておきたい守備の戦術アクションであるディレイについて解説します。

僕が実際に指導したU-10(小学4年生)の実例動画も貼っておくので参考にしてみてください。

守備戦術を指導すると、確実にチームのパフォーマンスが安定します。

動画で解説

Content

1.ディレイとは相手の攻撃を遅らせること

ディレイとは、自チームが守備を行なっている時に相手の攻撃を遅らせるという意味です。

例えばカウンターを受けて、守備の人数が1人で相手の攻撃の人数が2人の場合、守備側は数的不利な状況になっています。

この時うかつにボールホルダーに奪いに行くと、あっさりパスを出されてピンチになってしまいますよね。

その時に相手の攻撃を遅らせながら(スピードダウンさせる)、味方が戻るのを待つ戦術を「ディレイ」といいます。

2.ディレイのポイント(ジュニア年代対象)

専門的にはキーファクターと言いますが、上手くディレイするときのポイントを解説します。

・ボールホルダーと距離を取りながら下がる
・後方に下がりながら相手のドリブルをスピードダウンさせる
・相手のサポートしている(パスを受けようとしている)選手にパスが出たらアプローチに行けるポジションをとる
・味方が戻ってきたら通常の守備の方法に切り替える
・ゴールまで近づかれたらパスコースを切りながらボールホルダーにアプローチに行く

※5に関してはチームの設定によります。ペナルティエリアまで我慢するのか、個人の判断に委ねるのか。

>>サッカー上達のコツ【キーファクター】その言葉で選手は上手くなる

3.ジュニア年代の実例(動画)

動画は過去に僕が実際に指導したU-10。
トレーニングを積んだ後、試合で上手く行った場面の動画です。
イメージをつかむ参考にしてみてください。

僕の経験上U-10(小学4年生)くらいからが、ディレイについて理解し実行できる年代かと思います。

もちろんレベルによりますし、また試合で必要になるかもポイントになります。
試合に必要なければ取り組む意味がないですよね。

自チームが活動している地域の試合の中で、カウンターを受けて数的不利を作られる場面が想定されるなら取り組めば良いかと思います。

4.ディレイの練習メニュー

ディレイをマスターするためのジュニア年代での基本的な練習メニューを紹介します。
U-9、10(小学3、4年生)くらいからできるメニューです。

5.まとめ

最後にディレイにおける要点を整理しておきます。

・ディレイとは相手の攻撃を遅らせる戦術
・数的不利な状況での守備ではディレイを使う
・相手との距離、ポジションを意識しながら味方の戻りを待つ
・ディレイは小学3、4年生からできる戦術
・守備戦術を理解するとチームのパフォーマンスは安定する

ディレイやカバーリング、スライドなどの基本的な守備戦術ができるようになると、失点のリスクが下がりチーム全体のパフォーマンスが安定します。

ジュニア年代から身につけておきたい基礎的な守備戦術なので、ぜひ試してみてください!

6. よくある質問 Q&A

Q.ディレイとは具体的にどのような守備戦術ですか?

ディレイとは、自チームが守備を行っている時に相手の攻撃を遅らせる戦術です。

特に数的不利な状況(例:守備1人対攻撃2人)で効果を発揮します。

カウンターを受けた際、うかつにボールホルダーに奪いに行くとあっさりパスを出されてピンチになってしまうため、相手の攻撃をスピードダウンさせながら味方が戻るのを待つ戦術がディレイです。

ボールホルダーと距離を取りながら下がり、相手のドリブルをスピードダウンさせることで時間を稼ぎ、味方の守備陣形が整うまで耐える重要な守備コンセプトです。

Q.ディレイを上手く行うためのポイントは何ですか?

ディレイのキーファクターは5つあります。

①ボールホルダーと距離を取りながら下がる
②後方に下がりながら相手のドリブルをスピードダウンさせる
③相手のサポート選手にパスが出たらアプローチに行けるポジションを取る
④味方が戻ってきたら通常の守備方法に切り替える
⑤ゴールまで近づかれたらパスコースを切りながらボールホルダーにアプローチに行く。

特に重要なのは相手との距離感とポジショニングです。

早すぎるアプローチは相手にパスを出されるリスクがあり、遅すぎると相手に自由にプレーされてしまうため、適切なタイミングの見極めが重要です。

Q.ディレイは何年生から指導すべきですか?

僕の経験では、ディレイはU-10(小学4年生)くらいから理解し実行できました。

ただし、レベルによって差があり、また試合で必要になるかどうかもポイントです。

自チームが活動している地域の試合で、カウンターを受けて数的不利を作られる場面が想定されるなら取り組む意味があります。

U-9、10(小学3、4年生)くらいから基本的な練習メニューに取り組むことができ、守備戦術を理解するとチームのパフォーマンスが安定します。

ディレイやカバーリング、スライドなどの基本的な守備戦術ができるようになると、失点のリスクが下がります。

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