こんにちは、講師のカズです。
ジュニア年代のサッカー指導では、子どもたちの「やる気」を引き出すことが最も重要な課題の一つです。
技術練習をどんなに頑張っても、子ども自身にやる気がなければ、真の成長は期待できません。
しかし、多くの指導者が「子どもがやる気を出してくれない」「モチベーションが続かない」という悩みを抱えています。
僕自身も指導を始めた頃は、子どもの心理を理解せず、大人の論理で動機づけをしようとして失敗することがありました。
・子どもがサッカーに対してやる気を示してくれない
・初心者の子どもにどうアプローチしたらいいかわからない
・一時的にやる気になっても、すぐに元に戻ってしまう
この記事では、30年以上の現場経験から導き出した、子どものやる気を引き出す動機づけの技術を4つのポイントで体系的に解説します。
この記事を読めば、子どもたちが自発的にサッカーに取り組む姿勢を育むことができると思いますので、最後までご覧ください。
はじめに読んでおきたいコーチングの基礎知識

コーチング・コミュニケーションを深く学びたい方へ

1. サッカー初心者への外発的動機づけ

①サッカーを始めたばかりの子への接し方
サッカー初心者の子どもたちには、まず「外発的動機づけ」が重要です。
内発的な興味が育つ前の段階では、外からの刺激や働きかけで、サッカーの楽しさを体験させることが必要です。

②導入期における効果的なアプローチ
サッカーを始めたばかりの時期は、子どもがサッカーを「好き」になるかどうかの重要な分岐点です。
この時期のコーチングが、その後の子どもの関わり方を大きく左右します。
2. 内発的動機づけの育成

①子どもがのめり込む条件とは
真の成長をもたらすのは「内発的動機づけ」です。
子どもが自分からサッカーに取り組みたくなる環境を作るには、指導者の関わり方に工夫が必要です。

②自発性を育てる環境づくり
子どもが自分で考え、挑戦したくなるような環境を整えることが、長期的なモチベーションにつながります。指導者の役割は、子どもの興味を引き出すサポートをすることです。
3. モチベーションの段階別アプローチ

①やる気の段階を見極める
子どものモチベーションには段階があります。
現在どの段階にいるかを正しく把握し、それに応じたアプローチを行うことで、効果的にやる気を引き出すことができます。

②段階に応じた具体的な関わり方
無関心な段階、興味を示し始めた段階、積極的に取り組む段階など、それぞれに適した声かけや指導方法があります。
画一的ではなく、個々の状況に合わせたアプローチが大切です。
4. 効果的な褒め方とフリーズコーチング

①褒めるフリーズコーチングの活用
選手のモチベーションを上げる効果的な手法として「褒めるフリーズコーチング」があります。
適切なタイミングで練習を止めて選手の良いプレーを褒めることで、チーム全体のやる気を高めることができます。

②褒め方のメリットとデメリットを理解する
褒めることは重要ですが、闇雲に褒めれば良いというものではありません。
効果的な褒め方のメリットを理解し、同時にデメリットにも注意を払うことが大切です。

5.コーチングをより体系的に学びたい方へ
動機づけの技術と合わせて学んでおきたいのが、コーチングの基本的な考え方とコミュニケーション技術です。
動機づけは単独で行うものではなく、総合的なコーチング能力の一部として機能します。
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まとめ
この記事では、ジュニアサッカーにおける動機づけについて、4つの重要な技術を解説しました。
・初心者には外発的動機づけから始める重要性
・長期的な成長をもたらす内発的動機づけの育成方法
・子どものモチベーション段階に応じたアプローチ
・効果的な褒め方とフリーズコーチングの活用法
子どもの動機づけは一朝一夕で身につくものではありませんが、適切な理解と継続的な実践によって、必ず子どもたちのやる気を引き出すことができます。
子ども一人ひとりの個性や状況を理解し、それに応じたアプローチを心がけることが何より大切です。
皆さんの指導現場でも試してみてください!