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夏場の少年サッカー【体力温存と準備のバランス】試合間の過ごし方

こんにちは、講師のカズです。

ジュニア年代のサッカー指導では、夏場の試合運営がとても重要です。

特に試合と試合の間の過ごし方は、子どもたちの体調管理や次の試合のパフォーマンスに大きく影響します。

しかし、以下のような悩みを持つ指導者の方も多いのではないでしょうか。

・試合間隔が1〜2時間空いた時に、体力温存すべきかトレーニングすべきか迷う
・暑い中でのウォーミングアップの必要性がわからない
・子どもたちが勝手に動き回ってしまい、体調管理が難しい

僕自身、過去にはこのような状況で判断に迷うことがありました。

特に夏場は熱中症のリスクもあり、慎重な対応が求められます。

この記事では、夏場の試合間の過ごし方について、体力温存とトレーニングのバランスから、具体的な指導方法まで詳しく解説します。

この記事を読めば、夏場の試合運営がスムーズになり、子どもたちの安全と次の試合への準備の両立ができるようになると思いますので、最後までご覧ください。

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1. 夏場の2試合目以降のウォーミングアップについて

①2試合目はウォーミングアップを大幅に短縮する

僕の場合、夏場の2試合目以降のウォーミングアップはほとんどやりません。

これには明確な理由があります。

1試合目の後、子どもたちは既に十分体が動いている状態です。

昼食や軽食の時間があっても、多くの子どもたちは勝手にボールを蹴って遊んでいますよね。

夏の暑さの中、無理にウォーミングアップを行うと、選手も指導者も消耗してしまいます。

大人の僕らでも、同じような状況だったら「ウォーミングアップはいらない」と感じるはずです。

子どもたちも同じ感覚だと思います。

②選手の状態を観察して判断する

重要なのは、選手たちの状態をよく観察すること。

子どもたちが自分たちで動いているなと感じたら、試合10分前くらいに準備を促します。

「はい、準備ね」と声をかけて、軽く体を動かしてもらい、その後ミーティングしてゲームに入るという流れが効果的です。

③季節に応じた調整が必要

逆に冬場は寒くて体が動かないケースもあるので、2試合目でもしっかりとウォーミングアップを行います。

短くはしますが、気温や選手たちの状況に応じて調整していくことが大切です。

2. 試合間の空き時間における体力温存の考え方

①30度を超える夏場はトレーニングを控える

30度を超えるような夏場は、空き時間でのトレーニングは控えた方が良いと考えています。

これは安全面を最優先に考えた判断です。

子どもたちは自分の体調を大人ほど敏感に察知できません。

調整も上手くできないため、動きすぎて後からコンディションダウンするケースがよくあります。

②子どもたちの自主的な活動を大切にする

一方で、子どもたちが自分たちで何かボールを蹴って遊んだり、リフティングしたり、シュートを打ったりする時間は大切にしてあげたいと思います。

このような自主的な活動は、疲れたら自然に休むので、ある程度コントロールが効きます。

指導者が管理するトレーニングとは異なる価値があります。

③コミュニケーションの時間として活用

空き時間を選手たちとのコミュニケーションの時間として活用することも重要です。

くだらない冗談を言い合ったり、雑談したりする時間は、人間関係の構築にとても大切です。

僕自身、子どもたちを笑わせている時間が楽しいという単純な理由もありますが、結果的にマネジメントや選手の関係性作りに役立っていると感じています。

3. 夏場の試合間で実践できる具体的な工夫

僕がよくやる例を挙げておきます。

①1試合目前の準備を工夫する

試合会場に着いてすぐにウォーミングアップを始めるのではなく、15分程度の散歩を取り入れることをお勧めします。

朝起きて車で移動してきた子どもたちは、まだ体が慣れていない状態です。

そのままウォーミングアップを始めると、気持ち悪くなったり、きつく感じたりすることがあります。

グラウンドを1周歩きながら雑談したり、会場近くを散策したりして、ワンクッション入れることで、体を徐々に慣らしていけます。

②「水を浴びる時間」を活用する

僕がよく使うのが「水を浴びる時間」です。

水道で水を浴びて、気持ちいいと言って騒ぐ時間を意図的に作ります。

氷水に浸したタオルを首からかけてあげるのも効果的です。

中学生でも喜んで「お願いします」と言ってきます。

このような水を使った涼しい体験は、メンタル的にもリフレッシュになり、暑さやきつさを和らげる効果がありますね。

③普段できないメニューを取り入れる

どうしても何か体を動かしたい場合は、普段の練習では時間がないようなメニューを取り入れることもあります。

例えば、U-9くらいであれば、手押し相撲のようなコーディネーションメニューを取り入れるなど。

ゲーム性があり、体力をそれほど使わず、コミュニケーションにもなります。

こうしたメニューは、普段の練習では10分15分取る時間がないものですが、試合の合間なら楽しく取り組めます。

4. 安全で効果的な夏場の試合運営

①子どもたちの主体性を尊重する

「体力温存して」と言っても、子どもたちはなかなか言うことを聞いてくれません。

それが子どもらしさでもあります。

大切なのは、子どもたちの主体的な行動を尊重しながら、適度にコントロールすることです。

疲れたら自然に休むので、その自然なリズムを大切にしています。

②メンタル面での働きかけに集中する

夏場の2試合目以降は、フィジカル的なコンディションよりも、メンタル的な働きかけに焦点を絞ります。

筋肉が固まっているわけではないので、どちらかというとメンタル面での準備が重要になります。

③長い目で子どもの成長を見守る

ジュニア年代では、一日の試合結果よりも、長い目で子どもの成長を見てあげることが大切です。

無理をして体調を崩すよりも、楽しい時間を多く過ごすことで、サッカーへの愛情を育てていくことを優先しています。

まとめ

この記事では夏場の試合間の過ごし方について解説しました。

・2試合目以降のウォーミングアップは大幅に短縮する
・30度を超えるような夏場は空き時間のトレーニングを控える
・子どもたちの自主的な活動とコミュニケーションの時間を大切にする
・「水を浴びる」など夏場ならではの工夫を取り入れる
・メンタル面での働きかけに集中する

夏場の試合運営は、安全性を最優先に考えながら、子どもたちが楽しくサッカーに取り組める環境を作ることが大切です。

皆さんの指導現場でも試してみてください!

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