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ジュニアサッカー【超初級者】指導者向け:指導・育成の基本理念ガイド

こんにちは、講師のカズです。

この記事は、レベル別『指導・育成』ガイドの【超初級者向け】です。

超初級者のコーチ(指導歴0〜1年目)の方向けに、「指導・育成」カテゴリーにおける参考になりそうな記事をまとめています。

Content

1. サッカー指導の本質を理解する

①サッカーが上手くなるとは何かを知る

まず最初に「サッカーが上手くなる」とはどういうことかについて。

サッカーの上達には、3つの成長段階があります。

①できなかったことができるようになる
②できることの質が上がる
③プレーの捉え方そのものが変わる

この3段階を理解することで、選手の現在地を把握し、適切な指導ができるようになります。

②スキルアップのための4つのステップ

選手が何らかのスキルを獲得するプロセスは以下のとおりです。

①知らないし、できない
②知っているけど、できない
③意識すればできる
④無意識でできる

最初は、知識がない状態から始まり、最終的には無意識レベルへ。

このプロセスを無視した指導をしてしまうと、「なぜできないんだ!」となります。

2. サッカーにおける人間教育の重要性

①なぜサッカー指導に人間教育が必要なのか

僕の考えでは、ジュニア年代のサッカー指導では、技術や戦術だけでなく、人間教育が不可欠です。

・人格形成の重要な時期(価値観や人格が形成される)
・チームスポーツの特性(協力、思いやり、責任感が必要)
・社会への準備(将来の社会生活への土台作り)

これらを考えると、サッカーを通じた人間教育が重要なのは言うまでもありません。

「サッカーだけ教えればいいんじゃないの?」
「なぜ必要か分からない」

という方は下記の記事を参考にどうぞ。

僕の考えでは『スポーツというものが人間力を要求してくる』ものだ、という感じです。

②理不尽な指導は必要ない

日本のスポーツ界によくある「理不尽な指導」。

「その辛さや苦しさが社会に出て役に立つ」というのは嘘で、何の根拠もありません。

・スポーツには本来理不尽さが内包されている
・人工的な理不尽さ(感情的な叱責、理由のないルール)は不要
・「社会の理不尽さを教える」という論理は間違い

これらについて詳しく解説しています。

3. 勝利と育成のバランス

多くの指導者の方が「勝利」と「育成」の関係について悩むと思います。

しかし二元論的に陥ってはいけません。

・勝利と育成は対立するものではなく同じもの
・勝利を目指すプロセスで選手は成長する
・結果よりもプロセスが重要
・短期的結果に囚われず、長期的成長を見据える

指導者は思考停止せずに、常に葛藤の中で決断しなければいけません。

4. サッカーの楽しさと動機づけの基本

①サッカーの楽しさには2つの段階がある

正直、超初心者の指導者の方で効果的な指導をするのは経験値的に難しいです。

それよりも「まずは子どもたちに楽しさを伝えることができるか」

ここにチャレンジする方が良いです。

・第1段階:遊びの楽しさ(自由に動く、ボールを蹴る、仲間といる楽しさ)
・第2段階:上達の楽しさ(できるようになる、連携する、活躍する楽しさ)
・段階の移行は無理に急がせず、自然な成長を待つ

このようなポイントを押さえながら指導しましょう。

②内発的動機づけの重要性

一時的な楽しさではなく、長期的に続けられる動機づけが重要です。

専門的には「内発的動機づけ」。

ポイントは以下の通り。

・外発的動機づけ:外部からの刺激(褒める、報酬)
・内発的動機づけ:内側から湧き出るやる気(楽しさ、成長実感)
・最初は外発的でも、徐々に内発的動機づけへ移行させる

この辺は「コーチング」の領域と絡んできますが、モチベーションの概念を掴んでおきましょう。

5.基本的な概念・姿勢

①8人制サッカーの基礎知識

日本のジュニア年代では8人制サッカーが採用されていますが、指導・育成において大事なポイントを書いています。

・11人制より戦術的負荷が軽減される
・より多くの選手がボールに関わる
・個人能力の影響が大きい
・ジュニア年代に適した競技形態

僕の中での重要なポイントは『戦術的負荷が下がる』という部分。

11人制との違いを理解して指導・育成に役立てましょう。

②よくあるリフティング練習から指導・育成の基本姿勢を考える

最後に少し応用編です。

・継続する力の育成、自主練習の習慣化
・目的化せず、サッカー上達のツールとして活用
・プレッシャーを与えすぎない配慮が必要

この記事は、リフティングのテクニックに関する内容でなはく、日本でよくあるこの練習をどのようにツールとして指導・育成に応用しているかを書いています。

一つの練習メニューを育成のツールとして使う方法です。

6. まとめ

この記事では、指導・育成の基本理念について解説しました。

・サッカー指導の本質は選手の可能性を信じ、それを引き出すこと
・人間教育はジュニア年代の指導に不可欠
・勝利と育成は矛盾せず、プロセスを重視したバランスが重要
・子どもの楽しさと動機づけの段階的理解が必要

超初級者の方は、まずこれらの基本理念をしっかりと理解することから始めましょう。

次のステップ

基本理念を理解したら、次は具体的な指導方法と方針について学習しましょう。

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