こんにちは、講師のカズです。
少年サッカーの指導現場では、「何から学べばいいか」の優先順位がとても重要です。
しかし、こんな悩みを持つ指導者の方も多いのではないでしょうか。
・サッカーコーチとして何から学べばいいかわからない
・少年サッカーの練習がうまく回らず、自信をなくしている
・戦術や理論を勉強しているのに、現場が改善されない
僕自身、30年以上の指導経験の中で、同じ悩みを抱えた指導者を何人も見てきました。
日本国内でも、海外のコンサルティング現場でも、つまずく原因はほぼ共通していました。
この記事では、サッカーコーチ初心者が陥りやすい「学びの順番のズレ」と、少年サッカーの練習をうまく回すために最初に身につけるべきことを解説します。
この記事を読めば、現場での自信が少しずつ取り戻せると思いますので、最後までご覧ください。
1. サッカーコーチ初心者が「何から学ぶか」を間違えやすい理由

①時代とともに情報環境が大きく変わった
まず、現在の時代背景として、初心者の指導者の方にとって「指導の基礎」を学びにくい状況になっていると感じています。
2000年代前半の本屋には、コーチとはどういう立場の人間か、指導者のパーソナリティとは何か、トレーニングの基本的な考え方といった、指導の基礎に関する情報がたくさんありました。
当時は、サッカーの戦術や理論より先に、指導者としての基礎を学ぶ機会が自然と多かったのです。
ところが今は、戦術論やプレーモデル、エコロジカルアプローチといった上級者向けの情報が主流になっています。
サッカーコーチ初心者が書店に行っても、最初に学ぶべき基礎的な内容にはなかなか出会えない状況です。
②ライセンスだけでは現場は回らない
ライセンスについても、同じような問題があります。
JFAのD級・C級といったライセンスは、指導者としての入口として大切なものです。
ただ、ライセンスを取得したからといって、少年サッカーの練習がすぐにうまく回るわけではありません。
短期間で膨大な内容を学ぶ構造上、現場運営の細かい部分まではカバーしきれないのが現状です。
ライセンス取得後に「思ったより現場で使えない」と感じる方が多いのも、そのためかと思います。
③「戦術を学べば解決する」という誤解
子どもが話を聞かない、練習に集中しないという基礎的な悩みに直面したとき、「もっと戦術を勉強すれば」「サッカーの知識を増やせば解決する」と考える方は多いです。
ただ実際には、戦術の知識を増やしても現場の問題はなかなか解決しません。
むしろ知識だけが増えて、現場との乖離が広がってしまうことがあります。これが、勉強熱心な指導者ほど陥りやすい落とし穴です。
2. 少年サッカーの練習がうまく回らない本当の原因

①「練習が回っていない」とはどういう状態か
子どもたちが集中していない、十分な運動量が確保されていない、説明が長くてテンポが悪い、最後が盛り上がらずに終わる。こういった状態を「練習が回っていない」と僕は表現します。
選手が充実したトレーニングを受けられていない状態のまま、テーマや戦術の話をしても、ほとんど意味がありません。
まず土台となる「練習が回っている状態」を作ることが、すべての出発点になります。
②実際に見てきた事例
以前、B級ライセンスを持ち次はA級を受ける予定という方が、うちの中学生の指導を希望されました。
得意なテーマで自由にやってもらったのですが、開始5分で練習が回っていない状態になっていました。
グルーピングの人数やレベルがバラバラ、説明が長いしわかりにくい、子どもたちの集中が続かない。
終わって感想を聞くと「思ったより練習テーマの現象が出なかった」とおっしゃっていましたが、問題はそこではありませんでした。
テーマや現象以前に、練習そのものが回っていなかったのです。
③海外コンサルでも原因は同じだった
他にも事例があります。
僕は過去、3シーズンにわたってアジアのあるサッカークラブで、現地指導者の育成に関わりました。
現地で10年以上の経験がある指導者のトレーニング動画を見てフィードバックしていましたが、問題点は日本と全く同じでした。
国や経験年数に関わらず、少年サッカーの練習がうまく回らない原因はほぼ共通しています。
これは、個人の能力の問題というより、「何を優先して身につけるか」という順番の問題だと感じています。
3. サッカーコーチが自信をつけるための「学ぶ順番」

①まず「現場を回す力」を最優先に身につける
指導者がまず身につけるべきは、トレーニングを滞りなく回すこと、そして子どもたちが集中できる環境を作ること、この2点です。
戦術理論やトレーニングメソッドは、この土台が整ってから初めて活きてきます。
逆に言えば、ここさえ整えば、サッカーコーチとしての自信は自然とついてきます。
②「現場が回る」と何が変わるのか
子どもたちが集中し、充実したトレーニングができると、選手の表情と反応が変わります。
それが指導者としての手応えになり、自信につながっていきます。
知識が先ではなく、現場での成功体験が先です。その順番を意識するだけで、指導者としての成長スピードはかなり変わってくると思います。
③知識は「現場の土台」の上に積み上げる
現場を回す力が身につけば、次に戦術やトレーニング理論を学んだときに、実際の現場で試せるようになります。
知識と現場がつながり始めると、学ぶこと自体が楽しくなっていきます。
日本の指導者は本当に勉強熱心な方が多いです。ただ、根本の部分が整っていないがゆえに、初歩的なところで苦労しているケースも多いと感じています。
学ぶ順番を少し整えるだけで、現場はかなり変わります。
まとめ
この記事ではサッカーコーチ初心者が現場でつまずく理由と、少年サッカーの練習をうまく回すために必要なことについて解説しました。要点を整理します。
・ 戦術より先に「現場を回す力」を身につけることが優先
・ 少年サッカーの練習がうまく回らない原因は、知識不足ではないことが多い
・ 現場での成功体験が積み重なることで、指導者としての自信がついてくる
学ぶ順番を整えることが、サッカーコーチとしての成長の近道です。皆さんの指導現場でも試してみてください!
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