サッカーコーチが最初にやるべきこと【現実的課題】ひたすら学び実践

こんにちは、講師のカズです。

僕がバルセロナに新しい知識を求めて渡ったとき、日本で学べるものはかなり学んだと感じていました。

つまり日本で読める書籍を大量に読み、ドイツやオランダサッカー協会が発行している書籍を自分なりに体系化しようと試みたり。
めちゃくちゃ高いビデオを入手してそれをマネしたり。

今思うとそれでもぜんぜん足りていなかったのですが、とにかく日本では知ることができない新しい知識を求めてバルセロナに留学。

現在は300名ほどの選手が所属するクラブチームを経営・運営+現場に立つ。
若手のコーチを指導する時にも過去の勉強がとてもに役に立っています。

今回はサッカーコーチかけ出しの頃にやるべきことについて解説します。

動画で解説

それでは解説します。

Content

1.サッカーコーチが最初にやること

夕暮れに本を読む少年

①最初はひたすら学ぶ

僕のオススメの最初のステップはひたすら学ぶ事です。
本を読み、動画を見て、講習会などにも参加する。

お金はかかりますが、成長には投資が必要です。

本なんかは、それぞれの専門家が研究したり考え抜いた知識を安価で自分のものにすることができます。
まさに知識のかたまり。

片っ端から読みまくりましょう。
良い本かどうかを見分けるのはその後です。

仕事と同じでスキルアップするには時間と自己投資が必要


時間も投資の一種ですね。

学ぶのをケチると粗悪な情報しか入手できません。
買って後悔することもありますが、それも経験です。

僕のバルセロナ留学は大きな投資でしたが、リターンがかなり大きかったです。

②自分が指導された経験だけに頼らない

1人でPKをける選手

自分の経験はとても大事なものですが、危険です。

間違った指導を受けていたにも関わらず、それを正しいと信じ込んでいるケースも多々あります。

自分の経験を客観視するためにも、まずはひたすら学ぶ。

その後比較するでも問題ありません。

③いきなりオリジナリティを発揮しない

山の上に座る 空の上

守破離

グーグルで「守破離(しゅはり)」という言葉を調べると出てきます。
すごく日本的な考えかもしれませんが、確信をついていると思います。

巨人の肩に乗る

これグーグルで「巨人の肩に乗る(きょじんのかたにのる)」という言葉を調べると出てきます。
過去の知識とは何か、新しい知識や見解を得るには必要な言葉です。

調べた後にわかるのは、最初はひたすら学ぶということ。

繰り返します。
最初はひたすら学びましょう。

④コーチライセンスもとってみる

コーチと作戦ボード


僕はバルセロナで指導者ライセンスを取得しましたが、その前に日本でとりあえずC級取得。

その後、県協会の推薦がいるという謎の??理由でB級以上を受ける気が全くなくなりました。

興味がある方は頑張って取得するのも良いでしょう。

正直、ライセンスはスペインでも日本でもどうでもいいです。
サッカーコーチの実力を示すエビデンスではないですからね。

ただ、サッカー協会がどんなことを考えているかを知るきっかけにはなります。

もしかしたら自分の指導のヒントになるものもあるかもしれません。

サッカーコーチになるためには最初にライセンスを取らなくてはいけない、という謳い文句には気をつけてくださいね。

そんなことはないです。
上位ライセンスは必要な時が来たら取得する、そんな意識でOKです。

ライセンスは必要ない!というスタンスでも問題ありません。

⑤サッカーコーチとして現場に立つ

机上の空論にならないために必ず現場に立ちましょう。

サッカーコーチの仕事は現場です。
現場に立たずに指導論を考えるとまったく使えない知識になってしまうので、最初から現場に立ちましょう。

自分が憧れる、勉強できそうだなと思えるクラブがあれば遠慮なく門を叩く。

プロの下部組織のコーチになる方法は知りませんが、アマチュアクラブなら採用される可能性は高いです。

その時にライセンスを持っているとか〇〇学校で学んでいましたなどは、ぶっちゃけどうでも良いです。

選手を成長させることができるかどうか。
クラブのコンセプトを表現できるかどうか。

実力勝負の世界です。

2.実績がないのに給料が欲しいという甘い考えを捨てる

お札

厳しい表現ですが

甘すぎです

僕のクラブでも県外からも問い合わせをいただくのですが、最初に給料はどれくらいですか?と聞かれます。

反対に、何ができますか?
選手を集めることができますか?上手くする自信はありますか?まずは指導を見せてください。

こういう質問をするとまだ経験もないので、とか、これから学びたい、ということを言う方がいます。

僕らの仕事はフリーランスのようなもの。
うちは法人ですが、フリーランスの集まりのようなものです。

会費を払って上手くなりたいという選手に対して、コーチが勉強中ではお金をいただけません。


もし最初から給料が欲しい場合は自分でクラブを立ち上げましょう。

自分の指導にいくら払ってもらえるのか、愕然とするはずです。

ぼくは若い頃にデザイナーの仕事をしていましたが、知識や実務経験ゼロの時にわりと大きな会社に入り込みました。

とにかく仕事の経験とやり方を知りたかったので、面接では給料はいりませんとキッパリ。
何もないけど実務を学びたいんです。
ただでいいので働かせてください。

といって会社に入り、1年間くらい頑張ってその後その会社で採用されました。

ちなみにこの方法は大手海外サッカースクールで3シーズン働いた時にも使いました。

「とにかく学びたいんです」

最初はそのような形でも力がついてくれば給料を払ってくれるようになります。

①給料の交渉は実力がついてから

✔︎実力があればクラブもそのコーチを離したくないので給料交渉が可能

実力があるというのは選手を集めることができて、選手を成長させれるということ。
他にもクラブによっていろんなコンセプトがあるので、それを表現できるということ。

選手から見てお金を払う価値があるコーチは、クラブから見てもお金を払う価値があります。

逆のケースはここで言う必要はないですね。

②尊敬できる指導者に会う

ぼくが大手サッカースクールのコーチをやりたいと思ったのは、海外帰りの日本人の方がそこに就任したから。
当時雑誌でも話題で書籍の売れ行きも好調。
そんな方がどのような指導をするのかを間近で見たい。話を聞きたい。盗めるものを盗みたい。
そんな思いでしたので、良い経験になりました。

ちなみにこれもいろんなところで使えます。

尊敬しています。ぜひ会って話を聞かせてください。

効果的です。

これで「いやだ」というサッカーコーチはほとんどいないと思います。

もし「いやだ」とハッキリ言われたら悔しさをバネに見返すしかないですね…

>>参考:メンターのマネ(モデリング)をして自己成長させる『サッカーコーチのスキルアップ方法』

3.まとめ:知識を入れて実践あるのみ

今回は、サッカーコーチになるためにひたすら学び・実践するというテーマで解説しました。

結局のところ、知識を常に入れて毎日実践して結果をフィードバックし、改善してまた知識を入れ現場に立つというサイクルを回すしかありません。

これを実践すれば、同じテーマについても考え方が変わったり戻ったりを繰り返します。
何周も思考するのでより深い知識となって、自分の血となり肉となる。

難しくはありません。ひたすら学び実践するだけです。

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