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AI時代に求められるサッカー指導者とは?【過干渉がもたらすリスク】

こんにちは、講師のカズです。

AI技術の急速な発展により、教育やスポーツ指導の現場にも大きな変化が求められている今、ジュニアサッカーの指導者としてどのような姿勢で子どもたちと向き合うべきかを考える必要があります。

しかし、以下のような悩みを持つ指導者の方も多いのではないでしょうか。

・AI時代において、指導者の役割がどう変わるのかわからない
・子どもたちの自主性を伸ばしたいが、つい口出ししてしまう
・過干渉と適切な指導の境界線が見えない

僕自身、現場で指導していく中で、保護者の方の過干渉や、僕自身も含めた指導者の関わり方について考えさせられることが多々あります。

この記事では、AI時代に求められる指導者の在り方から、過干渉がもたらすリスクと適切な関わり方まで詳しく解説します。

この記事を読めば、子どもたちの自立性や主体性を育む指導がスムーズになり、将来を見据えた育成ができるようになると思いますので、最後までご覧ください。

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1. AI時代における指導者の役割変化

①正解を教える時代から問いを育てる時代へ

これまでのサッカー指導では、指導者が正解を知っていて、それを子どもたちに教えるというスタイルが主流でした。

「このプレーが正しい」「この判断が間違っている」といった具合に、明確な答えを示すことが指導者の役割だったのです。

しかし、AI時代においては、正解を暗記したり、決まった手順を覚えたりすることの価値は大幅に下がります。

むしろ、答えのない問題に対して自分なりの仮説を立て、試行錯誤を続ける力こそが重要になってくるのです。

②ティーチャーからファシリテーターへ

ヨーロッパなど一部の地域では、すでに教室から「ティーチャー」という言葉を排除しているところもあります。

教える人(ティーチャー)ではなく、学びを促進する人(ファシリテーター)への転換が求められているのです。

サッカー指導においても同様で、僕たち指導者は答えを与える存在から、子どもたち自身が考え、問いを持つ環境を作る存在へと変わっていく必要があります。

この辺は別記事で詳しく解説しています。

③自発的な学びを促す環境づくり

現場で実際に感じるのは、子どもたちに「なぜそうしたの?」「どうしたらうまくいくと思う?」といった問いかけをすることで、彼らの思考が活性化するということです。

リフティングひとつとっても、「なんとなくやってます」ではなく、「ミスった時にどうやったらうまくいくのか」を考える習慣をつけることが大切です。

2. 過干渉がもたらす深刻なリスク

①自立性の低下と指示待ち体質

過干渉の最も深刻な影響は、子どもたちの自立を奪ってしまうことです。

親や指導者が先回りして答えを与え続けることで、子どもたちは自分で考え、判断する機会を失ってしまいます。

結果として、常に誰かの指示を待つ体質になり、自発的に行動することができなくなってしまいます。

これは、まさにAI時代に求められる能力と真逆の方向性です。

②自己効力感の欠如

過干渉によって手取り足取り教えられた子どもたちは、「自分は何やってもダメなんだ」「自分にはできない」という感覚を持ちやすくなります。

これは自己効力感の欠如と呼ばれる現象です。

僕は、これが起きる背景には、実は大人側の子どもへの不信があると考えています。

愛情があるのは間違いないのですが、深層心理では「この子にはまだできない」と信頼していないからこそ、過干渉になってしまうのではないでしょうか。

③レジリエンス(耐久性)の低下

過干渉によって育った子どもたちは、困難や理不尽な状況に対する耐性が低くなりがちです。

常に大人が問題を解決してくれる環境にいたため、自分で乗り越える力が育たないのです。

ここで重要なのは、スポーツ本来が持つ理不尽さの価値です。

よく「社会に出たら理不尽なことがあるから」という理由で理不尽な指導をする指導者がいますが、これは間違いです。

スポーツそのものに内在している理不尽さ(一生懸命練習したのに負ける、大事な場面でPKを外すなど)こそが、子どもたちのレジリエンスを育てるのです。

3. 適切な関わり方と見守る指導

①放任ではない「見守る指導」

過干渉がダメだからといって、完全に放任すればよいというわけではありません。

大切なのは、子どもたちを自由にさせながらも、しっかりと観察し、本当に必要な時だけ手を差し伸べる「見守る指導」です。

子どもたちだけでは解決できない問題が起きた時や、少しだけ背中を押せば乗り越えられそうな場面で、適切なタイミングで介入することが重要です。

②問いかけによる思考の習慣化

現場で僕が心がけているのは、子どもたちに考える機会を作ることです。

プレーがうまくいかなかった時に、すぐに答えを教えるのではなく、「今のはどうだった?」「次はどうしたらいいと思う?」といった問いかけを通じて、彼ら自身に考えさせます。

最初は的外れな答えでも構いません。まずは考える習慣、問いを持つ姿勢を身につけることが何より大切なのです。

③発話と質問を促す環境作り

思考の習慣化ができたら、次は子どもたちの発話や質問を促していきます。

「なぜそう思ったの?」「他にはどんな方法があるかな?」といった具合に、彼らの思考をより深めていくのです。

こうした積み重ねによって、子どもたち自身が学ぼうとする姿勢がベースとして育っていきます。

まとめ

今回の記事のポイントをまとめると以下の通りです。

・AI時代の指導者は、正解を教える存在から問いを育てる存在へと変化する必要がある
・過干渉は子どもたちの自立性、自己効力感、レジリエンスを奪う深刻なリスクがある
・適切な関わり方は、見守りながら必要な時だけ手を差し伸べる「ファシリテーター」としての姿勢である

この記事では、AI時代に求められるサッカー指導者の在り方について解説しました。

子どもたちの主体性と自発性を育むために、僕たち指導者も従来の指導スタイルを見直していく必要があります。皆さんの指導現場でも試してみてください!

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