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保護者コーチとどう向き合う?【サッカー・指導現場に必要な学びの文化】

こんにちは、講師のカズです。

読者の方から、こんな質問をいただきました。

少年団でサポートコーチをしていますが、選手経験があるだけで、指導の勉強をしていない父親コーチが現場に入ってしまうことが多く、指導がバラバラで選手が混乱しています。
中途半端な知識や経験で指導することが、逆に危険なのでは?という違和感を持っています。

これは本当に、多くの現場で起きているリアルな課題だと思います。

この記事では、この「父親コーチ問題」について、僕自身の経験も交えながら、どこに危険が潜んでいるのか、そして現場がどう変わっていけばいいのか、3つの視点から考えてみたいと思います。

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1. 指導の「中途半端」が一番危ない?

選手経験=指導力じゃない

僕も若い頃は「自分は選手をやってたから指導もできるだろう」って思ってましたが、それは大間違いでした。

むしろ経験がある人ほど、「自分の体験が正解」に思えてしまって、学ばない傾向も強いのかもしれません。

「俺の時代はこうだった」という指導の危うさ

自分が受けてきた練習をそのまま再現。

でも、今の子どもたちには合ってないかもしれないし、そもそも効果的じゃない可能性もある。

また、時代は常に変化しているので、過去に引きづられると、あまりいいことがありません(経験談)。

「知らないことに気づいてない」状態が一番問題

いわゆる『無知の知』。

これが本当に厄介です。
知識がないってことを自覚してないから、間違いに気づけない。

勉強してる人は「自分はまだまだ」って思えますが、勉強しない人は自信満々で間違える可能性があります。

また、この手の一番の問題は『当事者が自分で気付くしかない』ところです。

大人になってから、他人に注意されるのは嫌ですからね。

2. 指導者間の共有がないと、一貫性がなくなる

今日の練習テーマがバラバラ

コーチA「今日はシュート練」/コーチB「今日はポゼッション」みたいなことが起きると、チームに対して一貫した指導ができません。

全体的な意図がある中で、敢えてテーマを変更するならいいですが、ランダムコーチングと同じように、計画性がないテーマ設定は、合理的ではないかと思います。

試合で出た課題が練習に反映されない

基本的には、M-T-Mです。

試合を通じて、課題や改善できた点などが抽出され、それを元にトレーニング計画を考える。

トレーニングしたことがどれくらい試合で発揮されたかを確認して、これの繰り返しです。

このサイクルがないと、選手がなかなか成長しないと思います。

3. チームに『学びの文化』をつくるべき

振り返りの場をつくる

試合後や練習後、に5分でもいいので指導者同士で「どうだった?」っと話すような時間が必要です。
「ディスカッション」みたいにお袈裟なものでなくていので、雑談がてらに話す。

それが習慣化、日常化されれば、少しずつ高度な議論に発展していくと思います。

練習テーマを週ごとに決める

そのようなコミュニケーションが活発化してきたら、少しずつ意見を交換しながら一週間のトレーニング計画を立てると良いと思います。

指導者どうしもチームワークが必要ですからね。

③ 外部と繋がる

僕は、いろんな人とサッカーの話や議論をするのが好きですが、ぶっちゃけ、それが一番の勉強になります。

議論はインプットをアウトプットを繰り返すし、自分の思考を整理できます。
また、話しているうちに「新しいアイデア」が浮かんだり、言語化するためのヒントも発見できます。

なので、気軽に議論できる相手を内外に探しましょう。

4. まとめ

・選手経験があるからといって、指導力があるとは限らない
・チーム内で指導のテーマや方向性を共有しないと、選手が混乱する
・指導者同士が学び合える環境をつくることが、チーム全体の成長につながる

この記事では「中途半端な指導がなぜ危険なのか」について、僕の経験と現場のリアルをもとに解説しました。

ぜひ皆さんの指導現場でも、「学び合うチーム文化」づくりにチャレンジしてみてください!

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