ジュニアサッカー【トレーニング】タッチ制限は必要?判断の基準

こんにちは、講師のカズです。

読者の方から以下のようなご質問を頂きました。

お世話になります。
少年団での初心者コーチです。

ロンドやゲームでツータッチなどタッチ数を制限すると、自由なアイディアを奪うので、タッチ制限しない指導もあります。
これもメリット・デメリットがあるので、良し悪しを一刀両断できないのでしょうか?

■質問内容の要約:
ロンドやゲームでのタッチ制限には、賛否があります。
自由なアイデアを奪うのでは?という懸念と、制限によって効果的なプレーを引き出す狙いもあります。判断の基準はあるのでしょうか?

ジュニア年代のサッカー指導では、練習の意図を明確にすることがとても重要です。

しかし「タッチ制限」と言っても、子どもたちの創造性を奪うのでは?と悩むコーチは少なくありません。

僕自身も、最初の頃は「何が正解なんだろう」と迷い続けていました。
今でも、「この制限、本当に必要かな?」と現場で悩むこともよくあります。

今回のご質問はとても本質的で、多くの指導者の方も共感できるものかなと思います。

この記事では、以下のポイントを軸に解説します。

・タッチ制限のメリット・デメリットとは?
・文脈に応じた使い方の考え方
・僕の実体験からの活用例

この記事を読めば、制限をかけるかどうかの判断軸が明確になり、トレーニングの精度が上がると思うので、ぜひ最後までご覧ください。

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1. タッチ制限のメリットとデメリット

以下、一般的&僕なりの考え方です。

① タッチ制限のメリット

・プレースピードが上がる(テンポの向上)
・思考スピードが上がる(判断を速くする)
・ダイレクトプレーやコンビネーションが促される
・意識付けができる(素早い判断→実行)

② タッチ制限のデメリット

・自由な発想・判断がしづらくなる
・状況に応じたプレー(例:ドリブルの判断)が抑制される
・不自然なプレーが生まれやすい

③ メリットとデメリットをどう捉えるか?

僕がスペインのコーチングスクールに通っている時、メソッド論の授業の中で「魔法のトレーニングは存在しない」 というものがありました。

つまり『この練習をすれば上手くなる』といったものは存在しない、という内容が最初に出てきます。

つまり、なんらかの練習メニュにーには必ずメリットとデメリットがある、というふうに僕は認識しています。

このタッチ制限にも、どんな練習にも、絶対の正解はありません。

常に大事なのは「今、自分がこのチームでどんな現象を引き出したいのか?」を明確にすること。

制限は“縛り”ではなく、“意図を持ったツール”として使うものです。

要するに「文脈」が重要。 どのタイミングでどんな練習をなぜするのか。
こういった文脈の上で練習メニューは成立します。

2. 判断の軸となる考え方

① どんな現象を引き出したいのか?

まず「この制限で何を引き出したいのか?」を明確にします。

例:テンポを上げたい、コンビネーションを促したい、早い判断力を養いたい、など。

② 何が失われるかも見ておく

制限を加えることで失われる現象(自由な選択、ドリブルの判断など)も把握します。

③ 自分のトレーニングの狙いを明文化する

「この練習では、こういうプレーを促したい」
「だから今回はツータッチにする」と目的と手段を一致させる意識が重要です。

④ 迷うのは思考している証拠

タッチ制限をどう使うかで悩むこと、それ自体はとても良いことだと思います。

思考停止してしまったら指導者としての成長はありません。

「自分の指導は、これで合ってるのか?」と迷う時期こそが、指導者として大きく伸びるチャンスだと僕は思います。

3. 僕の現場での使い方と工夫

以下、僕がよくやるタッチ数を制限する時の、考え方やメニューです。

① ゴール前のテンポUPに使う

例えばゴール前でボールを持ちすぎる傾向がある時、ツータッチやダイレクト制限を加えて、フィニッシュに繋がるコンビネーションを意識させます。

② 意識付けのために一時的に制限

プレッシャー下でもコントロールからパスまでを素早く行えるよう、意識付けの目的でタッチ制限を用いることがあります。

③ 組み合わせ制限の工夫

「ツータッチ→次はダイレクト」と連続で条件を変えることで、プレーに変化を与えながらトレーニングします。

④ ゾーン制ルールでバリエーション

ゾーン1ではフリータッチ、ゾーン2ではツータッチなど、エリアごとに制限を変える方法もあります。

⑤ 制限の効果と限界を実感する

制限によって一時的に成功体験を作れることもあります。

ただし、長時間続けると自然なプレーが失われてしまうこともあります。

そのため、制限あり→制限なしのサイクルを繰り返して、リアルな感覚を取り戻すようにしています。

4. まとめ:迷いは思考停止ではない

・タッチ制限にはメリットもデメリットもある
・文脈に応じて制限を「ツール」として使うことが大事
・僕自身も迷いながら日々判断している
・指導者が葛藤し、試行錯誤することが成長の原動力になる
・迷っているという状態は「考えている証拠」=正しいプロセス

以上、この記事では、ロンドやゲームでのタッチ制限について解説しました。

タッチ制限をかけるかどうか悩んでいる指導者の方へ、少しでも参考になれば嬉しいです。
皆さんの指導現場でも試してみてください!

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