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サッカーの競技特性とは?ジュニア年代の指導に活かす方法を解説

こんにちは、講師のカズです。

ジュニアサッカーの指導では、サッカーの競技特性を理解することがとても重要です。

しかし、多くの指導者が「競技特性って何?」「理解したところで現場でどう活かせばいいの?」と感じることがあります。

僕自身、過去には一般的に言われている競技特性の定義に疑問を感じることがありました。

しかし、以下のような悩みを持つ指導者の方も多いのではないでしょうか。

・競技特性の意味がよくわからない
・理解してもトレーニングにどう活かせばいいかわからない
・一般的な定義では現場で使えない

この記事では、サッカーの競技特性の本当の意味から、具体的な指導への活かし方まで詳しく解説します。

この記事を読めば、競技特性を理解した指導ができるようになり、子どもたちのサッカーがより本質的に向上すると思いますので、最後までご覧ください。

Content

1. 一般的な競技特性の定義の問題点

①一般的なサッカー界での競技特性とは

一般的に、サッカーの競技特性として以下のようなものが挙げられています。

・競争
・勝利
・ルール
・自由
・決断
・連続性
・チームプレイ

しかし、僕はこれらの定義には大きな問題があると考えています。

②なぜこの定義では意味がないのか

この定義の最大の問題は、他のスポーツでも共通する要素ばかりだということです。

競争はバレーボールでもバスケットボールでもあります。

勝利も全てのスポーツに存在します。ルールがないスポーツもありません。

つまり、この定義では「サッカー特有の特性」を表現できていないのです。

③現場で使えない理由

このような曖昧な定義では、指導者が「じゃあ具体的に何をすればいいの?」となってしまいます。

競技特性を理解する目的は、それを現場の指導に活かすことです。

しかし、一般的な定義では実践的な意味を持たないのが現実です。

2. 僕が考えるサッカー競技特性とは

①足でボールを扱う

これは明確にサッカー特有の特性です。

バスケットボールは手、野球も手(とバット)を使います。

足でボールを操作するという特性は、技術習得の難しさや、プレーの制約を生み出します。

②360度の視野が必要

サッカーでは、あらゆる方向から相手がプレッシャーをかけてきます。

これは野球のように一方向を向いてプレーするスポーツとは根本的に異なる特性です。

③オフサイドルールの存在

オフサイドというルールは、サッカー特有の駆け引きを生み出します。

これにより、ポジショニングや攻撃のタイミングに独特の戦術性が生まれます。

④時間が止まらない低得点競技

サッカーは時間が止まらず、なおかつ低得点の競技です。

野球は攻守交代時に時間が止まりますし、バスケットボールは高得点競技です。

この特性がサッカー独特の展開を生み出します。

⑤流動的なポジション

サッカーでは、基本的に選手のポジションが固定されません。

野球のように決まったポジションでプレーし続けるスポーツとは大きく異なります。

⑥ゴールキーパーという特殊なポジション

1人だけ手を使えるという、全く異なる条件でプレーする選手がいます。

これは他のスポーツではあまり見られない特殊な構造です。

⑦外的環境の影響

芝のコンディション、天候、風などの外的要因が大きく影響します。

室内競技では起こりえない、サッカー特有の要素です。

3. 競技特性を指導に活かす具体的方法

①トレーニングの連続性を意識する

サッカーは時間が止まらない競技です。

だからこそ、トレーニングでも可能な限り連続性を保つことが大切です。

例えば、4対2のロンドで守備がボールを奪った際、その場で終了するのではなく、奪った後にコートの外にドリブルで出るまで続けることで、攻守の切り替えという連続性を体験できます。

②オフサイドルールの適用

育成年代でも、明らかな待ち伏せ攻撃や極端なオフサイドの反則を取ることで、サッカーの駆け引きを学ばせることができます。

完全にオフサイドを取らないと、サッカーの競技特性から離れてしまいます。

③ポジションの流動性を活かした育成

様々なポジションを経験させることで、サッカーの流動性という特性を活かした育成ができます。

センターバックとフォワードのような極端な入れ替えは少ないですが、サイドバックとサイドハーフのような関連性のあるポジション交代は、選手の適応能力を高めます。

④環境変化への対応

少々の雨や風の中でも練習や試合を行うことで、外的環境への適応力を養うことができます。

これもサッカーの競技特性を活かした指導の一つです。

⑤360度の視野を養う練習

常に周囲の状況を把握しながらプレーする習慣をつけることが大切です。

狭いスペースでのボール回しや、背後からのプレッシャーがある状況での練習などが効果的です。

まとめ

この記事では以下のポイントを解説しました。

・一般的な競技特性の定義は他のスポーツと共通する要素が多く、現場で使えない
・本当の競技特性は「足で扱う」「360度の視野」「オフサイド」「時間が止まらない」「流動的ポジション」「特殊なGKポジション」「外的環境の影響」など、サッカー特有の要素
・これらの特性を理解することで、トレーニングの連続性、オフサイドルールの適用、ポジションの流動性、環境変化への対応など、具体的な指導に活かすことができる

この記事では、サッカーの競技特性について解説しました。

競技特性を正しく理解することで、より本質的なサッカー指導ができるようになります。

皆さんの指導現場でも試してみてください!

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