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試合前の集合は何分前がベスト?【少年サッカーのコーチ間トラブル解決法】

こんにちは、講師のカズです。

読者の方から以下のようなご相談を頂きました。

以下、質問の内容です。

「キックオフ5分前になっても選手がベンチに来ないので、監督代行から選手を呼んでくるよう頼まれました。
アップ中の選手に『早く行かないと試合始まるぞ』と伝えたら、担当コーチに『そんなのわかってます』と怒られて睨まれました。私は余計なお世話をしてしまったのでしょうか?ベンチ集合は何分前が適切でしょうか?」

少年サッカーの指導現場では、コーチ同士の人間関係がとても重要です。

しかし、この質問のように善意で行動したにも関わらず、他のコーチから怒られたり、理不尽な思いをしたりする経験をした指導者の方も多いのではないでしょうか。

僕自身、過去には役割分担が曖昧なチームで、似たような経験をしたことがありました。

同じように、以下のような悩みを持つ指導者の方も多いのではないでしょうか。

・試合前の集合時間が決まっておらず現場が混乱する
・正しいことを言ったのに他のコーチに怒られてしまった
・コーチ間での役割分担が不明確でトラブルが起きる

この記事では、試合前の集合時間の決め方から、コーチ間のトラブルが起きる根本的な原因、具体的な解決方法まで詳しく解説します。

この記事を読めば、コーチ同士の関係性が改善され、子どもたちにとってより良い指導環境を作ることができると思いますので、最後までご覧ください。

Content

1. 試合前の適切な集合時間とその決め方

①ベンチ集合は最低でも10分前が理想

まず質問にお答えすると、ベンチ集合は最低でも10分前、できれば15分前が理想的です。

5分前だとかなりバタバタしてしまいますし、スタメン発表やフォーメーション確認、試合のポイントを伝える時間が十分に取れません。

僕の場合、遅くても10分前にはベンチに集合してミーティングを行います。

小学生の場合はイレギュラーなことも多く、トイレに行く子がいたり、忘れ物を取りに行く子がいたりするので、余裕を持った時間設定が大切です。

②チーム全体での時間ルールを事前に決める

今回の質問のようなトラブルを避けるためには、チーム全体で「キックオフ何分前にベンチ集合」というルールを事前に決めておくことが重要です。

そして、そのルールを全コーチが共有していれば、誰がどのタイミングで声をかけても問題ありません。

ルールが決まっていないと、今回のように監督代行から頼まれた質問者さんが理不尽な思いをすることになってしまいます。

これは明らかにチームとしての準備不足が原因だと思います。

2. なぜコーチ間のトラブルが起きるのか

コーチ間のトラブルの多くは、誰がメインで誰がアシスタントなのかという立場が明確になっていないことが原因です。

例えば、試合前のウォーミングアップを担当しているコーチがいる時に、別のコーチが選手に「早く集合して」と声をかけると、担当コーチは自分の存在が軽視されたと感じてしまいます。

僕の経験では、チームに指示命令系統が複数あると、子どもたちも混乱しますし、コーチ同士の関係も悪化する傾向があります。

2人も3人もメインコーチがいる状況では、誰の指示に従えばいいのかがわからなくなってしまうんですね。

②サッカーコーチは自分で取り仕切りたい気持ちが強い

これは僕も含めてですが、サッカーコーチというのは、自分が担当するグループは自分のカラーでやりたいという気持ちが強い傾向があります。

だからこそ、他のコーチから横やりが入ると、自分の影響力や権威が脅かされたと感じてしまうことがあります。

実際に僕がジュニアユースを担当していた時、上の立場の人にトレーニング中に介入されたことがありましたが、その時は正直かなり腹が立ちました。

そのグループに対して責任を持ってやっているという熱量があるからこそ、そういう気持ちになるんだと思います。

③日本の少年サッカーにはスタンダードが少ない

スペインなどでは、練習時間や試合前の流れについて、ある程度共通認識があります。

しかし、日本の少年サッカーでは、チームによって練習時間も指導方法もバラバラです。

そのため、「当たり前」だと思っていることが、他のコーチにとっては「当たり前」ではないということが頻繁に起こります。

3. 具体的な解決方法:役割分担を明確にする

①役割分担が曖昧だから混乱が生まれる

最も重要なのは、誰がメインで誰がアシスタントなのかを明確にすることです。

僕の場合、年上年下に関係なく、誰かと組む時は必ず自分がメインなのかアシスタントなのかをはっきりさせています。

これは15年位ずっと徹底してやっていることです。

例えば、僕より20歳若いスタッフが担当しているグループでは、僕は完全にアシスタントとして振る舞います。

何か気になることがあっても、まずはそのメインコーチに許可を取ってから介入するようにしています。

②アシスタントコーチの正しい立ち回り方

アシスタントコーチの場合、選手に直接指示を出すのではなく、まずメインコーチに相談することが大切です。

例えば、ハーフタイムに気になる点があっても、「ここが気になったので、こう改善したほうがいいのではないでしょうか」とメインコーチに伝え、最終的な判断はメインコーチに任せるという流れが理想的です。

試合中のコーチングに関しては、メインコーチの意向に沿った内容であれば、アシスタントが声をかけることもあります。

しかし、メインコーチが意図的に言わないでいることを、アシスタントが勝手に指示してしまうと、指導内容がブレてしまい、子どもたちが混乱してしまいます。

③事前のコミュニケーションが重要

理想的なのは、試合前や練習前に「今日はどういう流れでやりますか?」「何分前に集合しましょうか?」といった確認を取ることです。

そうすれば、先ほどの質問のような「理不尽に怒られる」という状況は避けられると思います。

4. 僕が実践している試合前の具体的な流れ

①メインコーチとアシスタントコーチを決める

僕の場合、現地到着は大体キックオフの1時間15分前に設定しています。

これは着替えや準備、テント設営などの時間を考慮した設定です。

朝早い時もありますが、余裕を持った時間設定が結果的にトラブルを避けることにつながります。

②50分前からウォーミングアップ開始

夏冬で多少変わりますが、基本的には50分前か45分前からウォーミングアップを開始します。

25分程度のウォーミングアップを行い、試合開始の10〜15分前には終了するようにしています。

③10分前にはベンチ集合でミーティング

遅くても5〜7分前、できれば10〜12分前にはベンチに集合してミーティングを行います。

スタメン発表、フォーメーション確認、試合のポイントを伝える時間として使っています。

5分前の集合だとかなりバタバタしてしまうので、余裕を持った時間設定が大切です。

この流れは、メインコーチが決めて、全スタッフが共有しています。

そのため、誰が何をするべきかが明確になっており、無用な衝突は起きません。

まとめ

この記事の要点をまとめると以下の通りです。

・試合前のベンチ集合は最低でも10分前が理想的
・チーム全体で集合時間のルールを事前に決めることが重要
・コーチ間のトラブルの多くは役割分担が不明確なことが原因
・メインコーチとアシスタントコーチの立場を明確にすることが重要
・アシスタントは直接選手に指示せず、メインコーチを通すことが基本
・事前のコミュニケーションでトラブルの多くは防げる ・試合前の流れは余裕を持った時間設定が大切

この記事では、試合前の適切な集合時間の決め方から、コーチ間のトラブルを防ぐための具体的な方法について解説しました。

役割分担を明確にし、適切なコミュニケーションを心がけることで、より良いチーム環境を作ることができると思います。

皆さんの指導現場でも試してみてください!

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