こんにちは、講師のカズです。
ジュニア年代のサッカー指導では、技術や戦術を教える以上に「コミュニケーション」が重要な役割を果たします。
しかし、多くの指導者が「正しいことを言っているのに伝わらない」「声をかけているのに選手が反応しない」という悩みを抱えています。
僕自身も指導を始めた頃は、一方的に話すだけで、選手の本当の理解度を把握できていませんでした。
以下のような悩みを持つ指導者の方も多いのではないでしょうか。
・指導内容が選手に伝わっているかわからない
・効果的な声かけのタイミングや内容がわからない
・選手の長所と短所に応じたコミュニケーションができない
この記事では、30年以上の現場経験から導き出した、選手の心に響くコーチング・コミュニケーションの技術を5つのポイントで体系的に解説します。
この記事を読めば、選手との関係性が劇的に改善し、指導の効果が格段に向上すると思いますので、最後までご覧ください。
はじめに読んでおきたいコーチングの基礎知識
1. 選手の理解度を正確に把握する
①「わかりました」の返事に惑わされない
多くの指導者が陥る罠は、選手の「はい、わかりました」という返事を鵜呑みにしてしまうことです。
真の理解度を把握するには、選手の発話から理解レベルを見抜く技術が必要です。
②選手の本音を引き出す質問技術
表面的な返事ではなく、選手の本当の気持ちや理解度を引き出すための質問の仕方があります。
適切な問いかけで、選手の心の中を知ることができます。
2. 効果的な声かけの技術
①場面別・年代別の声かけ集
練習中、試合中、個別指導など、場面に応じた効果的な声かけには法則があります。
ただし、指導者のキャラクター、選手との文脈、信頼関係によって効果は大きく変わることを理解しておきましょう。
②選手に響く言葉選びのコツ
同じ内容でも、言葉の選び方や伝え方で選手の受け取り方は大きく変わります。
選手の個性や状況に合わせた言葉選びが重要です。
3. コーチングの本質を理解する
①選手の成長を促すコーチングとは
コーチングの真の目的は、選手が自分で考え、判断し、行動できるようになることです。
一方的な指示ではなく、選手の主体性を引き出すコミュニケーションが必要です。
②長期的な視点でのコミュニケーション
短期的な結果にとらわれず、選手の人間的な成長を支えるコミュニケーションを心がけることが大切です。
4. 試合時のコーチング・マネジメント
①試合前・ハーフタイム・試合後の声かけ
試合という特別な状況では、平常時とは異なるコミュニケーションが求められます。
選手の心理状態を考慮した適切なタイミングでの声かけが、パフォーマンスを大きく左右します。
②プレッシャー下でのコミュニケーション
試合中の緊張状態にある選手に対して、どのような言葉をかけるべきか、またはかけるべきでないかを理解することが重要です。
5. 長所を伸ばし短所を克服するコミュニケーション
①個性に応じた声かけの使い分け
選手一人ひとりの長所と短所を正しく捉え、それぞれに適したコミュニケーションを行うことで、効果的な成長を促すことができます。
②ポジティブなフィードバックの技術
短所を指摘するだけでなく、長所を見つけて伸ばすコミュニケーションが、選手の自信と意欲を高めます。
建設的なフィードバックの方法を身につけましょう。
まとめ
この記事では、ジュニアサッカーにおけるコーチング・コミュニケーションについて、5つの重要な技術を解説しました。
・選手の真の理解度を把握する観察力と質問技術
・場面に応じた効果的な声かけの方法
・選手の主体性を引き出すコーチングの本質
・試合時の心理状態を考慮したコミュニケーション
・個性に応じた長所を伸ばし短所を克服するアプローチ
コミュニケーションは指導の根幹をなすスキルです。
これらの技術を現場で実践し、選手との信頼関係を築きながら、継続的に改善していくことが大切です。
皆さんの指導現場でも試してみてください！
