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ジュニアサッカー【初級者】指導者向け:指導・育成の基本実践ガイド

こんにちは、講師のカズです。

この記事は、レベル別『指導・育成』ガイドの【初級者向け】です。 

初級者のコーチ(指導歴1〜3年目)の方向けに、「指導・育成」カテゴリーにおける参考になりそうな記事をまとめています。

Content

1. 指導方針と軸の確立

①指導者の軸を確立する

効果的な指導のためには、指導者自身の軸を明確にすることが重要です。

僕が考える軸は3つ。

・人間教育への価値観(どんな人間に育てたいか)
・現場適用の方針(理想をどう現実に落とし込むか)
・選手対応の哲学(一人ひとりをどう見るか)

この3つの要素を明確にすることで、一貫性のある指導ができます。

②実践的なアプローチの構築

理想的な指導方針が決まっても、それを現場で実践するための具体的なアプローチが必要です。

・成長段階に応じた対応(選手の現在地把握と次のステップ)
・環境制約の克服(限られた条件での工夫)
・本質的な観察(表面的現象ではなく根本を見る)

現場では理想通りにいかないことが多いですが、軸があれば判断に迷いません。

2. 選手との信頼関係とチームマネジメントについて

①信頼関係構築の基本

信頼関係はチーム運営の基盤。

ですが、簡単に失われてしまうものでもあります。

よくある失敗パターン

・一貫性のない対応(その時の気分で態度が変わる)
・コミュニケーション不足(選手の話を聞かない)
・約束を守らない(口約束を忘れる)

構築の基本は地道な積み重ね。

選手の名前をしっかり覚える、個別に声をかける、小さな約束も確実に守る。

当然のことを疎かにしないようにしましょう。

②チーム崩壊の予防と対策

指導者として一番最悪なのが「チーム崩壊」。

兆候を早期発見することが重要です。

危険な兆候

・選手が指示を聞かなくなる
・練習への参加態度が悪化
・選手同士の関係が悪化

僕の経験上、崩壊を招くコーチには共通点があります。

感情的になりやすい、一貫性がない、選手を理解しようとしない。

この記事は必ず読んでください!

③低学年の特別な対応

低学年は指導に慣れていないと特に難しいです。

やる気の差が激しく、練習崩壊も起こりやすい。

でも、コーチ初級者の方でもできる、立て直し方があります。

大切なのは影響力を高めること。

怒鳴るのではなく、子どもたちが「この人の話を聞きたい」と思う存在になることです。

3. ポジションと起用法

この辺は戦術的な指導も関わってきますが、初心者コーチの方がよく悩むテーマです。

①ポジション決定の3つの要素

ポジションについて悩むことは多いと思います。

僕の場合は以下のポイントを考慮している実例です。

考慮すべき3つの要素

・選手の特徴(身体的、技術的、精神的、戦術的理解)
・ポジションの役割(求められる能力、チーム戦術での位置づけ)
・将来性(成長の可能性、伸ばしたい能力)

この3つを総合的に判断してポジションを決めます。

②ポジション固定 vs ローテーション

もう一つよくある悩み。

◾️固定のメリット
専門性向上、責任感、戦術理解

◾️ローテーションのメリット
多様な経験、適性発見、全体理解

僕の考えでは、年代によって使い分けるのがベストです。

低学年はローテーション、高学年は適性に応じて判断しています。

③よくある誤解を解く

ネットとかでよく見る「上手い子のポジションは?」などの情報。

実は、これは間違いです。

・ポジション毎に難易度は存在しない
・上手い選手とそうでない選手に合ったポジションもない

実例をもとに正しい理解を深めましょう。

④動き方がわからない選手への対応

低学年生やサッカー歴が浅い選手が、「どこにいればいいかわからない」というケースがよくあります。

解決のポイント

・スタートポジションの整理
・シンプルな理屈の共有
・段階的な指導ステップ

いきなり複雑な動きを教えず、まずは基本のポジションから始めましょう。

4. ゴールキーパーの指導について

①ゴールキーパーの決め方

GKは特殊なポジションです。

特にジュニア年代ではどうしたらいいか、悩む方も多いです。

しかし、僕は一貫した考え方で指導しています。

基本原則:本人の意思を最優先。能力だけで判断してはダメです。

ゴールキーパーを誰にするかを『あまり理屈が通らない考えで適当に決められる』といった相談も多いので決め方を解説しています。

②複数キーパー問題の解決

「GK希望者が5人もいて困ってます」という相談。

これは単なるGKの問題だけでなく、他の考えにも応用できる内容となっています。

一人だけ固定するのではなく、みんなに機会を与える工夫が大切ですね。

この考えはチーム作りやマネジメントにも繋がります。

5. 基本的な技術指導

①視野の広さの問題

「周りが見えてない」という選手への対応法。

実は、視野の広さはボール扱いと身体の向きで決まります。

・テクニックの問題と周囲を見るタイミング
・身体の向きの作り方
・基礎技術との関連性

技術的な問題を解決すれば、自然と周りが見えるようになります。

②長所と短所のバランス

選手の長所と短所、どちらを重視すべきか悩む。ということもよくあります。

・長所を伸ばすアプローチ
・短所を改善するアプローチ
・バランスの取れた指導法

図解とともに分かりやすく解説しています。

6. 戦術の指導について

①守備戦術の重要性

ジュニアサッカーでは攻撃ばかり注目されがちですが、守備戦術も重要です。

・守備戦術を早期に教える意義
・トレーニングに無理なく取り入れる方法
・攻撃とのバランスの取り方

後回しにせずに、できるところから始めましょう。

②戦術指導と育成のバランス

ロングスローや時間稼ぎ、教えるべきか悩みませんか?

ジュニア年代で「勝ちにこだわること」と「育てること」のバランス。

戦術的な駆け引きとフェアプレー精神の両立。

以下の記事で僕の考えを整理しています。

③身体の向きの指導

「身体の向きが大事」とよく言われますが、本当に必要なのでしょうか?

・単なる形ではなく、その先のプレー目的との関連
・トレーニング構造に合わせた本質的なアプローチ
・能力差や指導の目的化を避ける方法

形だけ教えても意味がありません。
本質を理解しましょう。

7. まとめ

この記事では、基本的な指導・育成に関する実践的な方法について解説しました。

・指導者としての軸を確立し一貫性のある指導を実践する
・信頼関係の構築でチーム運営を安定させる
・適切なポジション配置と起用法を理解する
・基本的な技術指導と戦術の導入方法を身につける

サッカーコーチ初級者の方は、これらの基本的な指導方法を現場で実践しながら身につけていきましょう。

次のステップ

基本的な指導方法を身につけたら、選手の個性と能力開発について学習しましょう。

ジュニアサッカー【中級者】指導者向け:指導・育成の実践ガイド

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