こんにちは、講師のカズです。
ジュニア年代のサッカー指導では、ポジションや選手起用について悩む、という指導者の方も多いのではないでしょうあ。
僕自身も指導を始めた頃は、選手の特性とポジションの関係性を理解せずに、単純に技術の高い選手をFWに配置するといった表面的な判断をしてしまうことがありました。
また、選手の希望と実力のバランスをどう取るかで悩んだ経験もあります。
・選手の特性に合ったポジション配置がわからない
・複数の選手が同じポジションを希望する時の対処法がわからない
・ポジショニングの指導方法が体系的に理解できない
この記事では、効果的なポジションと選手起用を理解するための3つの視点を体系的に解説します。
この記事を読めば、選手の成長を重視したポジション配置と起用法を実践できるようになり、チーム全体のレベルアップを実現できると思いますので、最後までご覧ください。
1. ポジション理解の本質と指導法
①ポジション別難易度の誤解を解く
多くの方がれ（例として）「センターバックは簡単」「フォワードは難しい」といった類のポジション別の難易度を考えがちですが、実はポジション毎に明確な難易度の差はありません。
それぞれのポジションには固有の課題と求められる能力があり、選手の特性とのマッチングが重要であることを理解しましょう。
②ポジショニング指導の体系的アプローチ
少年サッカーでのポジショニング指導では、スタートポジションの整理やシンプルな理屈の共有が大切です。
複雑な戦術から始めるのではなく、段階的なステップを踏んだ指導により、選手が自然にポジションを理解できる方法を身につけましょう。
スタートポジションは『戦術』関連の内容ですが、よくわからない方は参考までにどうぞ。
2. 特殊なポジションの起用と指導
①ゴールキーパーの複数起用問題
例えば「GK希望者が5人もいるが、レベル差があってどう起用すればいいか」というリアルな悩みに対して、GKは特殊なポジションだからこそ本人の意思を尊重しつつ、2チーム編成やフィールドとの両立など、選手の成長機会とチームバランスを保つための具体的な運用方法を学びましょう。
また、下記の記事ではGKに対しての考えですが、ここから選手起用についての基本的な考え方も学べると思います。
②選手の希望と実力のバランス調整
選手が希望するポジションと実際の適性が合わない場合の対応方法、複数の選手が同じポジションを希望する場合の公平な起用法など、現場でよく遭遇する課題への対処法を理解することが重要です。
3. 長期的な選手育成とポジション配置
①成長段階に応じたポジション経験
ジュニア年代では、一つのポジションに固定するのではなく、様々なポジションを経験させることで選手の総合的な成長を促すことが重要です。年代や個人の発達段階に応じた適切なポジション経験の設計方法を学びましょう。
②チーム戦術とポジション配置の連動
ポジション配置は単独で考えるものではなく、チーム全体の戦術やゲームモデルと連動させて設計することが重要です。フォーメーションとポジションの関係性、戦術的役割の明確化など、体系的なアプローチを身につけましょう。
4.ポジション配置・選手起用の留意点
①選手の成長を最優先に考える
ポジション配置では、短期的な試合結果よりも選手の長期的な成長を優先することが重要です。様々なポジションでの経験を通じて、サッカーの理解を深め、将来の可能性を広げる配置を心がけましょう。
②選手の意思と適性のバランスを取る
選手の希望を尊重しながらも、客観的な適性評価も重視するバランス感覚が大切です。選手との対話を通じて、納得感のあるポジション配置を実現しましょう。
③チーム全体の調和を保つ
個々の選手のポジション配置がチーム全体の機能に与える影響を常に考慮することが重要です。バランスの取れたチーム編成により、全選手が活躍できる環境を作りましょう。
ポジション・選手起用と他の指導領域との関連性
ポジションや選手起用は、戦術指導、技術指導、チームづくりと密接に関連しています。
効果的なポジション配置と起用を行うためには、これらの関連領域との統合的な理解も必要になります。
まとめ
この記事では、ジュニアサッカーにおけるポジションや選手起用について、効果的な選手配置を理解するための視点を解説しました。
・ポジション理解の本質とポジショニング指導の体系的なアプローチ方法
・ゴールキーパーなど特殊なポジションの起用と選手希望への対応法
・長期的な選手育成を重視したポジション経験と戦術との連動設計
効果的なポジション配置と選手起用は、選手の現在の成長だけでなく、将来のサッカー理解と可能性の拡大にも大きく影響する重要な要素です。
選手の成長を最優先に考え、意思と適性のバランスを取り、チーム全体の調和を保つことで、真の選手育成とチーム力向上を実現できます。
固定的な考えではなく、柔軟で長期的な視点を持ったポジション指導を心がけましょう。皆さんの指導現場でも試してみてください！
