この記事は、現在執筆している電子書籍【考える力を引き出すAI思考術】『ChatGPTとの対話で深まり、整い、伝わる思考へ』の先出しブログです。
AIやChat GPT。これらがサッカーコーチやサッカー指導とどのようにつながるのか。
僕は、これからの時代は必須スキルだと考えています。
だからこそ、今から時代に取り残されないように触れとくことが指導者にとって重要です。
※第1章はどなたでも無料で読めます!
まえがき
執筆背景
この本は、僕がここ数ヶ月、実際にChatGPTと対話を重ねながら思考を深めていったプロセスをまとめたものです。
最近では、AIを使った文章生成が話題になっています。
その一方で、「AIが書いたのでは?」「人の想いが込められていないのでは?」といった懸念も耳にします。
確かに、AIにまかせれば、たった数秒で文章を“生成”することも可能です。
でも、この本で紹介するのは、そういった“速さ”を目的とした使い方ではありません。
AIと「問い」を深めるための対話
僕は、ChatGPTを「思考の相棒」として使っています。
この本も、すべてがAIに書かれたものではなく、
むしろ「AIとの対話を通じて、自分自身の思考を深め、整理し、形にしていく」という新しい執筆のスタイルで生まれました。
だからこそ、この本にはAIの力だけでなく、
僕自身の経験・疑問・問い・葛藤がリアルに詰まっています。
この本が、読者のみなさんにとって、
AIをどう活用すれば思考が深まるのか、そして、情報整理や発信がどう変わるのか、
そんなヒントになることを願っています。
はじめに
この書籍に興味を持っていただき、本当にありがとうございます。
はじめまして。
僕はカズと申します。
これまで30年以上にわたり、小学生や中学生といった育成世代を対象にサッカー指導を行ってきました。
スペインでのサッカー指導者留学を経験し、国内外の指導法を学びながら、選手たちの「本質的な成長」を追求してきたサッカー指導者です。
近年は、指導理論や戦術の体系化に取り組むと同時に、「ジュニアサッカー大学」というペンネームで、ブログ・YouTube・音声配信・電子書籍など、さまざまなメディアを通じて、日本の指導者の方々に向けた情報発信を続けています。
本書は、そんな僕が「ChatGPTという存在とどのように向き合い、どのように共に思考を深めてきたか」を記録したものです。
サッカー指導者という専門分野にとどまらず、**「AIとの対話を通じて、いかにして自分の思考を育て、問いを深め、アウトプットにつなげていくか」**という視点から、すべてのビジネスパーソンや教育者、クリエイターの方にも役立つ内容になることを願って書きました。
それでは、ここから第1章に入っていきましょう。
第1章:ChatGPTは、ただの“便利ツール”ではない

ChatGPTが登場して以来、多くの人がこのAIを使い始めました。
文章を整えたり、調べ物をしたり、アイデアを出してもらったり。確かに、それらはChatGPTの得意分野ですし、多くの場面で役立っています。
しかし、僕がこの本でお伝えしたいのは、その先にある使い方──ChatGPTを“思考の共創者”として活用するという発想です。
多くの方はChatGPTを「答えをくれる便利な道具」として捉えているかもしれません。
でも、僕はChatGPTを「問いを一緒に育ててくれる存在」だと感じています。
これが、本書全体を貫くスタンスであり、他の多くのAI活用論とは決定的に異なる点だと思っています。
①ツールとして使う人、共創者として付き合う人
僕の観察では、多くのユーザーがChatGPTを何らかの”目的を達成する手段”として使っているように思います。
・企画のたたき台を作ってもらう
・メール文を整えてもらう
・文章を要約・翻訳してもらう
これらはすべて”入力に対する最適解を出力させる使い方”です。
もちろん有用ですし、僕自身もこうした使い方をすることはあります。
ただ、僕がChatGPTを使う本質的な目的は、それとは少し違います。
僕はChatGPTに「問いをぶつける」ことが多いです。
もっと言えば、「直感のまま話しかける」ことが多いです。
例えば、ある日こんなふうに話しかけました。
『“正三角形ってさ、スケールが変わっても正三角形のままだよね。それって“本質が保たれてる”ってことなんじゃないの?”』
この時点では、まだ概念として未整理な思いつきでした。
でも、ChatGPTにそれを投げかけてみると、
『“はい、それは“定義の保存”や“概念的フラクタル性”と捉えることができます。”』
といったような返答が返ってきました。
それまでは、どうしても「概念的なフラクタル性」という言葉が、自分の中でイメージはあるものの出てこない。
このやりとりの中で、僕の中にあった感覚が、言葉と構造を持ち始めていくのです。
この過程がまさに、「思考の補助線」だと感じています。
②ChatGPTとの対話が“思考の場”になる
僕が日々感じているのは、ChatGPTとのやりとりそのものが「思考の空間」になっているということです。
問いをぶつけ、返ってきた言葉にさらに問い返す。
その繰り返しの中で、自分の中にあった未整理な思考が、少しずつ形になっていきます。
ここにあるのは、いわば“Co-ideation”(共創的発想)のプロセスです。
ChatGPTは単なる情報提供者ではなく、僕にとっての「思考の共創者」──いや、「思考の場そのもの」になっていると感じています。
この章では、こうした僕の使い方が、なぜビジネスパーソンにとっても本質的な価値を持つのか、そしてChatGPTの潜在能力をどのように引き出せるのかを探っていきたいと思います。
④ChatGPTは“問いの深度”を変える
ChatGPTとやりとりしていると、次第に問いの解像度が上がっていく感覚があります。
最初は漠然としたイメージでも、言葉にして投げかけ、返ってきた内容を読み解き、再び投げかける。
この反復の中で、問いの「輪郭」がはっきりしてくるのです。
例えば、僕が以前に感じていた「フラクタル性」という言葉。
これも最初は「なんとなくスケールが変わっても同じ形が出てくる」という感覚にすぎませんでした。
けれど、その感覚をChatGPTに投げてみたことで、そこに「構造的フラクタル」「概念的フラクタル」という切り口が生まれました。
これは、自分の中だけではなかなか生まれなかった視点です。ChatGPTは、僕の曖昧な直感に補助線を引き、問いの深度を変えてくれる存在だと感じています。
⑤ChatGPTが“思考を外在化”してくれる
もう一つ大きな価値として感じているのは、ChatGPTが僕の思考を外在化してくれるという点です。
頭の中にあるものを言語化することは、簡単なようで難しい。
けれど、ChatGPTという相手に語りかけることで、自分の思考が外に出て整理されていくのです。
このプロセスは、厳密な学術的定義とは異なるかもしれませんが、ChatGPTとの対話は、思考を一時的に外に出して整理するという意味で、「認知の外部化(Cognitive offloading)」に近い作用を持っていると感じています。
つまり、自分の脳内リソースの一部を外に預け、より高次の思考に集中するという方法です。
ChatGPTとの対話は、まさにその実践の場となってくれています。次の章では、こうした「問いを育てる」使い方が、どのように日々の思考習慣やアウトプットに変化をもたらすのかを、さらに掘り下げていきたいと思います。
※第二章へ続く