こんにちは、講師のカズです。
ジュニア年代のサッカー指導では、技術向上と同じくらい「ミスに強い選手」を育てることが重要だと僕は考えています。
しかし、日本の子どもたちを指導していると、練習では上手にできるのに試合になると思うようにいかない、ミスをした瞬間に諦めてしまう、といった場面をよく目にします。
僕自身、スペインでの経験を通じて、この「ミスへの対応力」について深く考えるようになりました。
・練習では技術があるのに、試合では発揮できない選手が多い
・ミスをした瞬間に動きが止まってしまう選手がいる
・ルーズボールの競り合いで負けてしまうことが多い
この記事では、日本の子どもたちに必要な「ミスに強い精神力」とは何か、それを育てるための具体的な指導アプローチまで詳しく解説します。
この記事を読めば、選手たちがピンチの場面でも諦めずに次の手を打てるようになり、より逞しいサッカー選手に成長すると思いますので、最後までご覧ください。
1. スペイン留学で感じた「諦めない心」

①ルーズボールに見る執念の違い
スペインで最も印象的だったのは、ルーズボールに対する執念です。
どちらのボールかわからない状況で、スペインの選手たちは躊躇なくフルスイングでボールに向かっていきます。
相手の足とぶつかるリスクがあっても、至近距離で相手の体にボールを当ててでも、とにかく「相手にボールを渡さない」という強い意志を感じました。
これは単純に激しいプレーということではなく、最後まで諦めない心の表れだと思います。
一方、日本の子どもたちの場合、ルーズボールで「やばい」と感じた瞬間に体が止まってしまい、結果的にあっさりと相手ボールになってしまうケースが多いように感じます。
この差は技術の問題ではなく、ミスに対する心構えの違いから生まれているのかもしれません。