少年サッカー【低学年】練習中にふざける・遊んでしまう原因と解決方法

こんにちは、講師のカズです。

ジュニア年代の低学年生を指導していると、以下のような問題がよく起きます。

・練習中にふざけたり遊んだりしてしまう
・まだ低学年だから強く注意しないほうがいいかな
・もっと真剣に取り組もうって言っても変わらない

このような問題は、子ども達の年齢的な特徴や指導者におけるコーチングの仕方の両面が原因かもしれないと考えられがちですが、実は別のところに問題があります。

この記事ではその原因と解決方法について解説します。

低学年生の指導で困っている方は、すぐに現場で実践できるのでこの記事を読んで試してみてください!

Content

1.ふざけたりする原因は時間があるから

最初に結論ですが、練習中に子ども達がふざけたり遊んだりしてしまう原因は、練習の中でそのような時間を与えてしまっているのが原因です。

そのような「時間」とは何かというと、例えば待ち時間。

自分が次にプレーするまでの待ち時間が長くなればなるほど、子ども達はサッカー以外の部分に気を取られてふざけたり遊んだりしてしまいます。

イメージしてほしいのですが、例えばシュート練習で10人くらいが列を作って並んでいると、自分がプレーするまでの間に退屈な時間が生まれます。

その時間、子ども達に集中しろ!っていうのは酷ですよね。

つまり子ども達が練習中にふざけたり遊んだりしてしまうのは、コーチが作り出しているオーガナイズそのものに原因があるケースがほとんどです。

2.よくある例

先ほどの『プレーするまでの待ち時間が長い=退屈な時間を与えてしまっている=ふざけだす』についてはご理解頂けたかと思いますが、他にもあります。

メニューとメニューの合間

1つの練習が終了して給水して戻ってくる。
しかしまだ次の練習が始まらない。
そうするとまたまた退屈な時間ができて問題が発生します。

僕の場合、選手の疲労度にもよりますが、給水時間は10〜20秒程度ですぐに次のメニューを始めます。

そうすると余計なおしゃべりやふざけている時間がないので、そのような問題はほとんど発生しません。

待っている選手達の距離が近い

同じ練習をいくつかのグループに分けて行う場合、プレーするまで待っている選手の距離が近い。
これもまた集中力を欠く原因になります。

隣の選手とおしゃべりできる距離にいると、いざ自分の番が来たのに気づいていなくて、練習が止まってしまうことはよくありますよね。

そもそも子ども達はそのような傾向がりますが、オーガナイズ次第では全く問題が起きません

オーガナイズをミスった時の悪循環

次に僕が実際に過去に経験したよくある悪循環について解説します。

1.待ち時間が長すぎて子ども達がふざける
2.練習に真面目に取り組む姿勢を促す
3.でも、そもそもオーガナイズに問題があるのでまたふざける
4.「集中しろ!」と子どもを叱る
5.子ども達がサッカーを嫌になる

どうでしょうか。

ほとんどこのパターンではないでしょうか。

そうするとコーチ達は「最近の子は全然集中力がない」とか「親が甘えさせている」、「うちの選手達はサッカーに対する意識が低い」といった、問題の原因を子ども達の方に向けてしまいます。

こうなると解決方法を見つけられずにどんどん悪循環が起きてしまいます。

でもオーガナイズを工夫したり、練習のテンポを改善したりするだけで、そのような問題はほとんど起きなくなります。

3.子ども達が集中力を欠く原因を排除する

ミーティングする時は足元にボールを置かない

練習スタートのミーティング時、なんとなく子ども達を集めて話し出しますが、子ども達は足元にあるボールが気になって触り出す。

そうするとコーチは「話を聞きなさい」と注意。

子どもにとっては、足元にボールがあったらついつい触りたくなります。

当然ですよね。

なのでミーティング時はボールなどの不要なものは別のところに集めておいて、別の場所でミーティングを行うという工夫だけで、集中力を欠くこともないし、注意する必要もなくなります。

コーチの背後に気になるものを置かない

■例
・太陽を背にして話す→眩しくて集中を欠く
・コーチの背後に保護者がいる

つまりコーチの背後に子ども達の気を惹いてしまうようなものがあると、コーチの話よりもそっちに気を取られてしまいます。

基本中の基本で当然のことのようですが、意外とコーチ初心者の方は忘れてしまいます。

4.コーチングも超重要

これまでオーガナイズを工夫することで、子ども達がふざけたり遊んだりしてしまう原因を未然に防ぐことについて解説しました。

オーガナイズはとても重要ですが、同じくらいコーチングも重要です。

特に指導者の言葉が子ども達に響かない原因を理解していないと、どんなコーチングを行っても上手くいきません。

指導者の基本中の基本であるコーチングについては電子書籍(unlimitedは無料)で詳しく書いていますのでそちらを参考にしてください。

5.まとめ

・ふざけたりする原因は時間があるから
・時間を与えないように待ち時間などを短くする
・集中力を欠く原因はオーガナイズの問題

以上、練習中に子ども達がふざけたり遊んだりしてしまう原因と解決方法について解説しました。

すぐに指導現場で改善できると思うので、ぜひ試してみてください!

よかったらシェアしてね!
Content
閉じる