こんにちは、講師のカズです。
少年サッカーでのよくある悩みの1つに、子どもたちとコーチとの信頼関係が築けていないといった問題があります。
- コーチが怖い、合わない
- コーチが言っていることがわからない
- 子どもたちが言うことを聞かない
これらの問題の多くが、コーチと選手の間に信頼関係が築けていないことが原因です。
この記事ではサッカーコーチとして重要な部分である子どもたちとの信頼関係について解説します。
コーチ本人が意外と気づいていないこと。
少年サッカー指導歴25年の経験と自分自身の過去の失敗をもとに、指導現場で必要な考え方について。
この記事を読めば選手との信頼関係を構築する方法が分かると思いますのでぜひご覧ください。
動画で解説
チームを率いたら最初に取り組むことである選手との信頼関係。
さっそく解説します!
1.少年サッカーではまずコーチと子どもの信頼関係を築くことが重要

少年サッカーに限らず、大人でも同じですね。
コーチとその指導を受ける側との信頼関係が重要なのはご理解いただけると思います。
結論:子どもと信頼関係を築きましょう
最初に結論ですが、正直この一言につきます。
サッカーコーチとして最初に行うことは子どもたちと信頼関係を築くことです。
これがないとどんなに良い練習をしても、どんなに良いアドバイスをしても子どもの心に響きません。
詳しく解説していきます。
①実は信頼関係ができていないことがある
少年サッカーという子どもを相手にした指導の場合、実は信頼関係ができていないことにコーチ自身が気づいていないといったケースが多々あります。
コーチからすると子どもたちが自分の言うことを聞いているように見えるけど、実は子どもたちがコーチを信頼していない。
耳が痛い話しですが実際によくあります。
②子どもはコーチを否定しない
ほとんどの場合、子どもがサッカーコーチに面と向かって否定することはありません。
年齢が上がって中学生や高校生年代になると自分の意見を主張する選手も増えてきますが、小学生年代でコーチの考え方を真っ向から否定する子どもはほとんどいません。
しかし実はそれが落とし穴です。
③納得していないけど分かったフリをする
少年サッカーのコーチにとって耳が痛い話しかもしれませんが、コーチの言っていることに納得ができなくても多くの選手は理解したそぶりを見せます。
本当は心の中で「コーチの言っていることがよく分からない。いつも言っていることが違う。」と思っていてもそれをなかなか口にすることはできません。
とりあえず「はい!」と返事をしますが、よく分からずにプレーすることもありますね。
④信頼関係が構築できないとチームが崩壊
コーチと子どもたちの間に信頼関係が築けないことが続くと最終的にはチーム崩壊を起こします。
サッカーコーチとして最悪のケースですね。
『チーム崩壊って何?』という方は下記の記事をご覧ください。
>>参考:【チーム崩壊を招くサッカーコーチの特徴】指導の問題と5つの解決策
2.コーチの言葉に影響を受ける子どもたち

少年サッカーのコーチと子どもたちとの間の信頼関係。
信頼関係のレベルによって、子どもたちがコーチから受ける影響の度合いが違います。
ここではいくつかのパターンを解説します。
①信頼関係がゼロの場合
コーチが何を言っても選手は動きません。
なぜならコーチが子どもたちに対して影響力を持っていないから。
このような場合、コーチがプレーに対して指示を出しても思うようなリアクションは起きません。
要するに話しを聞いていない状態です。
②怒鳴りつける恐怖政治の場合
すごく高圧的でコーチが怖い場合。
選手は怒られる(叱られるではない)のが怖くてコーチの言うことを実行しようとします。
しかし信頼関係はゼロです。
ポジティブな反応ではなく、ネガティブな反応ですね。
正直早くクラブを辞めたい、もしくは別のコーチの方がいいと思っているでしょう。
③信頼関係が構築されている場合
子どもたちがコーチを信頼しているので、コーチの声かけによってポジティブな反応を見せます。
サッカーのプレーでも規律の面でも、コーチの言うことは正しいと選手が感じています。
さらに子どもたちの意見を上手く引き出せるようなマネジメントができれば、チームの雰囲気は良くなり、意識の高い選手たちに成長します。
そこではコーチの言う通りではないことも許容され、より子どもたちに主体性がもたらされます。
理想的な状態ですね。
④コーチの言葉が子どもに影響を与える
コーチと子どもたちとの信頼関係のあり方次第で、コーチが言葉を発した時に、選手がどのような影響を受けるかがご理解い頂けたと思います。
信頼関係構築の度合いによって影響の受け方は変わってきますね。
3.コーチと子どもに信頼関係がないと言葉が響かない

ここまで読んで頂いた方は、信頼関係がしっかりしているほどコーチの言葉が子どもたちにポジティブな影響を与え、反対に信頼関係がゼロもしくは恐怖政治だとネガティブな反応をすることが分かったと思います。
つまり、選手をサッカーのプレー面でも人間教育の面でもコーチが望む方向に導くためには、まず最初にコーチと子どもたちとの信頼関係を築くことが重要です。
ぼくはこれを、コーチの言葉が響く・響かないと表現してます。
もちろん信頼関係はあっても伝え方によっては響かないことがありますが、それはテクニカルな部分。
根本的な原因ではありません。
4.サッカーコーチが信頼関係を築けない10個の原因

では信頼関係が築けない原因について解説します。
これはぼくの経験値的なものなので他にも要素があるかもしれませんが、とりあえず10項目挙げます。
- 選手を惹きつけることができない
- 説明がわかりにくい
- 矛盾が多い
- 否定しかしない
- アドバイスが適切でない
- 子どもの心理が読めていない
- コーチの哲学を浸透できていない
- 選手どうしの間に不公平感が漂っている
- ジャッジが明確ではない
- 将来的なビジョンが見えない
それぞれ簡単に解説します。
①選手を惹きつけることができない
コーチのトーク力と関係しますが、ミーティングなどで選手の関心を自分の話しに引き込めない状態。
そもそも惹きつけることができなければ、どんな話しをしても伝わりません。
話しの内容もさることながら、話し方も重要です。
②説明がわかりにくい
練習やプレーの指摘、選手にやってほしいことの説明が分かりにくい。
簡単な言葉で論理的に話すことができないと説明が分かりにくくなりますね。
③矛盾が多い
例えば同じようなシチュエーションでも日によって言うことが変わる。
子どもからすると、この前と言うことが違う。
混乱するとそれが不信感につながります。
④否定しかしない
いつもボヤキや叱るばかり。
プレーに対して叱ることも重要ですが、それ以上に褒めたり認めたり励ましたりする声かけが必要です。
選手が自分自身でミスの重要性に気づいているのにそれを指摘されると嫌になりますよね。
⑤アドバイスが適切でない
プレーに対してアドバイスを送るがそれを選手が無理だと感じている状態。
難易度が高かったり、理にかなっていないアドヴァイスは逆効果になります。
⑥子どもの心理が読めていない
子どもたちの心理状態を読むことはとても大切です。
例えば試合前の選手たちの心理状態はどうなっているか。ミスを怖がっているのか、それとも天狗になっているのか。
心理状態を読んで適切な言葉をかける必要があります。
⑦コーチの哲学を浸透できていない
コーチ自身が哲学を持っていないければ、目指すべき方向性やルール、あるべき姿にブレが生じます。
コーチの考える望むべき方向性をチーム内、選手個人個人に浸透させること。
当然それはサッカー選手として、人として正しい方向でなければなりません。
⑧選手どうしの間に不公平感が漂っている
試合の出場時間や役割の中で不公平感を子どもが感じている状態。
エースは何も言わなくて上手くない選手ばかり叱られる。
いつも練習を休んでいるのに上手いから試合にたくさん出してもらえる。
選手たちは子どもながらに無意識レベルでもヒエラルキーを構成しています。
チームマネジメントを上手く行っていないと、選手たちの不満が募り信頼関係が崩れますね。
⑨ジャッジが明確ではない
コーチがどんなプレーや行動を求めていて、その基準が明確であると選手は自分で良し悪しを判断することができます。
しかし反対に基準が明確でないと結果論的なものになってしまいます。
コーチが良い悪いと判断する基準が曖昧なものになると選手は混乱し、長い期間それが続くと不信感につながります。
⑩将来的なビジョンが見えない
この練習は〇〇につながるとか、試合に負けた後でもその試合に価値があったこと、先につながること。
そのビジョンを選手がイメージできなければ、もしくはそう思わなければ信頼を勝ち取ることはできません。
コーチが示す将来的なビジョンが選手と共有され、同じ目標に向かって進む意識が高まれば信頼関係は問題ありません。
以上、10項目ほど挙げてみました。
5.信頼関係を築くための解決方法

解決方法はズバリ先の10項目を改善することです
他にも方法があるかもしれませんが、とりあえず10項目を改善できれば信頼関係は少なからず構築できると思います。
そのためにはまずは自分と選手たちの間の信頼関係はどのような状態か。
自分のどこに問題がありそうかを分析します。
他のコーチに自分の指導を見てもらいフィードバックを受けることも有効です。
まずは自分の姿を再確認する必要があります。
6.まとめ
選手を注意深く観察すること
今回は少年サッカーコーチと子どもたちとの信頼関係について解説しました。
信頼関係がないとコーチの言う通りに子どもは行動を起こしません。
コーチが何らかの言葉を発した時、選手がどのようは反応をしているか注意深く観察。
細かな表情や動き、そこから自分の言葉が影響を与えているかどうかを見極めます。
響いていないようなら修正して再びアプローチ。
選手の反応を見ずに一方的なコーチングでは、蓋を開けたら選手に響いていなかったということが起きるので注意しましょう。