クラブ会員が増える指導とは?【指導法とクラブ運営の見直し】

こんにちは、講師のカズです。

読者の方から以下のようなご質問をいただきました。

少年団でサポートコーチをしています。指導がアップデートできていないチームは、少子化では団員減が止められないように見えます。8人制の試合にチーム単独で出場できないチームが3年後には増えそうです。指導の内容や、SNSの発信など、カズさんはそうならないためにどうされていますか?

僕自身も、同じような状況や危機感を感じることがあります。

この記事では、僕なりに考えて実践していることを解説したいと思います。

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1. 地域差の現実と前提条件の整理

まず、少子化と一口に言っても、地域によって事情は全然違うというのがあります。

僕が活動しているエリアは、わりと人口も多くて、どちらかというと子どもが少しずつ増えているような状況です。

ただ、ちょっと車で2時間も走れば、子どもが激減していてチームが成り立たない、みたいな話もよく聞きます。

だから、これから話す内容は「そこまで極端な少子化が進んでいない地域」での話として聞いてもらえたらと思います。

2. 指導のアップデート=難しいことじゃない

アップデートって聞くと、すごく高度な指導をしないといけない、みたいに捉える人もいるけど、僕はそんなふうに考えてません。

例えば昔ながらの「怒鳴って、走らせて、上下関係きっちり」みたいな体育会系のノリ、これってもう今の時代には合わないと思います。

僕が言ってるアップデートというのは、子どもたちや保護者が求めているものに、ちゃんと目を向けるということ。

サッカーが上手くなる以前に、「この場所にいたい」「このクラブに入りたい」と思ってもらえるかどうか。

それがすべての入り口だと思ってます。

3. 子どもたちの『文脈』を理解する

体験に来る子たちって、ほんとにいろんな背景があります。

「ちょっとボール蹴ってみたい」っていう子もいれば、「プロになりたい!」っていう子もいる。

同じグラウンドにいても、全然違うモチベーションを持ってます。

僕のクラブでは、そういう文脈の違いを大事にしてて、普及部門と育成部門を分けてます。

・普及部門 → サッカー初心者や運動が苦手な子向け
・育成部門 → サッカーに本気の子向け

ここを分けることで、それぞれに合った声かけや練習内容ができるようになります。

少年団だと完全に分けるのは難しいかもしれないけど、年齢や曜日で少しずつ切り替えていく工夫はできると思います。

4. 楽しさや厳しさについて

例えば、会員が集まらないのは「練習が厳しいからだ」とか、「褒めて伸ばさないといけない」という表面的な部分だけで考えずに、どうしたら「良い指導」「良いクラブ・チーム」ができるかを考える方が早道です。

僕はよく、くだらない冗談も言うし、規律等については結構厳しいです。

ちゃんとやるべきことはやらせるし、サボってたら叱る。

でも、それでも辞める子はません。

なぜなら、子どものサッカーに対する『モチベーションの文脈』を考慮して、練習メニューを変えたり、コーチングの仕方を変えたり、要求度を変えているからです。

ですので、厳しいからダメとか、楽しい練習をやってるから良い、ということはありません。

あくまでも、文脈に合った指導が大切です。

5. SNS発信とクラブのブランディング

今の時代、どんなに良い指導してても「知られてなければ意味がない」とも言えます。

だから僕は10年前くらいから、SNSやホームページでの情報発信を戦略的にやってます。

僕のクラブでは、練習内容やクラブの空気感を、動画や写真でオープンに発信してます。
全部出す。隠さない。これがクラブの基本姿勢です。

なぜかというというと、「見られて恥ずかしくない指導をしてる」っていう自信を持つためです。
もし「見られたくない」って感じるなら、たぶん指導を見直した方がいいと思います。

クラブの透明性、信頼感って、こういうところで作られるのかもしれません。

6. まとめ

この記事では、少子化が進む中でクラブとして生き残るための「指導のアップデート」と「楽しさと厳しさ」、そして「情報発信によるブランディング」について、僕の実体験をもとにお話ししました。

単に「いい指導をする」だけじゃなく、それを「ちゃんと伝える」「感じてもらえる」工夫がすごく大事なんだと思います。

皆さんの現場でも、今日の話が何かヒントになれば嬉しいです!

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