【書籍レビュー】勝ち続けるチームを作る・勝負強さの脳科学

こんにちは、講師のカズです。

以前、チームづくりやマネジメントで何か良い方法はないかと探していた時に、知り合いから進められて読んだ本です。

この記事では、書籍内で気になった部分の引用と、特に僕が『なるほど!』と思った部分いついてご紹介します。

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脳が求めるものを知るところから始めよう

人間の脳は何を望んで機能し、ライバルの多い組織の中で個々の力をどのように発揮するかといった「人間の 気持ちや本能」についての考察までも含めたもっと多くの深いチームづくりをすることが求められます。

我々の脳は、統一・一貫性を好むと言う本能を基礎に物事を判断します。

書籍より引用

書籍は、選手個人やチーム全体のパフォーマンスを向上させる仕組みを「脳科学」の観点と具体例から解説されているので非常に興味深いですね。

生まれながらにして持っている 4つの「神経細胞由来の本能」

①自己保存の本能(自分を守る・興味を持つ・好きになる)
②統一・一貫性の本能(正しい判断)
③自我の本能(自分で成し遂げたい)
④自他共存の本能(違いを認め、考えて解決する)

書籍より引用

これらの人間の脳が、本能的に持っている部分です。
これをベースに個人のスキル向上やレベルアップ、チームの パフォーマンスの向上について語られています。

チームの気持ちは「同期発火」で一つになる

「 気持ちを一つに!」は難問
「気持ちを一つにする」
言うのは簡単ですが、チームのメンバー全員の気持ちを本当に一つにするのは「気持ちを一つにしよう」と声を上げるだけで達成されるような簡単なものではありません。
〜中略〜
それを達成する具体的な方法を一言で言えば、最初にチームメイトがお互いを好きになり、尊敬すること。そして目的とそれを達成するために、必要な目標を明確にすることです。

書籍より引用

「1軍」「2軍」を嫌う脳の好みを理解する

チーム内で競争をさせてはいけない

サッカー、日本女子代表「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督と対談する機会が訪れました。
〜中略〜
一般的にチーム内の選手は「1軍/2軍」、「スタメン/控え」、「レギュラー組/ベンチ組」といった住み分けが行われています。しかし、この棲み分けによって、チーム内には必ず競争相手が生まれます。先にも説明した通り、その状態では口では(チーム一丸になろうと言っていても、本能的に難しいことがわかっています。この状態をどう克服するか。

書籍より引用

言葉の表現一つで、意識やメンタルが変わることを教えてくれます。

他にも気になるフレーズがあったので、ピックアップしておきます。

・リーダーは好かれていなければいけない
・「 引き算」から「足し算」に変えればチームは変わる
・ 「否定語」は禁止する
・ 「反省会」ではなく「作戦会議」を

書籍より引用

他にもいろんな興味深い内容がありましたが割愛します。

普段僕ら指導者が選手たちと接する際に良かれと思って考えていることや、発している言葉が、実はネガティブに作用しているなどの気づきが得られる本でした!

脳科学の分野は、これからも指導者にとって必要な知識ですね。

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