こんにちは。講師のカズです。
この記事では、グループのおけるプレッシングの基本やチャレンジ&カバーを学ぶための練習メニューを紹介します。
ジュニア年代でもプレッシングの守備の基礎戦術はとても重要なものですが、攻撃よりも練習にあまり時間が割かれていないかもしれません。
しかし攻撃のレベルを上げるには守備戦術レベルを上げる必要があります。
基本的な動きをマスターして戦術レベルを上げましょう。
- 守備の基本的な動き方を知りたい
- グループでの守備の練習メニューを知りたい
- 指導する時のポイントが分からない
今回はこういう方向けの内容です。
動画で解説
1.練習メニュー概要
✔︎改善できること:
・相手の前進を防ぐプレッシング
・チャレンジ&カバーやスライド
・基本的なプレスの考え方
✔︎対象年齢:小学5、6年生以上
✔︎人数:8人
✔︎難易度:中〜高い
2.オーガナイズ
【タイトル】
5対3のポゼッション(前進型)
【コートサイズ】
15m×20m程度
(※現象が発生する割合で調整してください)
【進め方】
・図のように選手を配置
・5対3ですが片方のサイドで4対3からスタート
・もう片方のコートには攻撃が1人いて、ボールが渡ればそのままコートに入り再び4対3から前進を目指す
・最初は中央のラインはドリブル通過のみと設定していますが、状況に応じて臨機応変に変更しても構いません
・守備側はボールを奪ったらOK。
・奪ったら奪われた選手と攻守交代。
・もしくは一番長くディフェンスをしている選手が攻撃に入ります。
【ノルマ】
・DFは下がらずに前へ出てボールを奪いに行く
【時間】
・15〜20min
以上が練習メニューのオーガナイズです。
3.練習メニューのテーマ
以下の3つの項目が練習メニューのテーマです。
【目的】
相手の前進に対する守備
【ツール】
(戦術コンセプト)
プレッシング、カバーリング、マーク(ゾーン)、スライド、予測
【テクニックアクション】
インターセプト
【プレー原則】
設定なし
目的とツールといったテーマ設定がよくわからないという方は、【練習テーマの設定方法】少年サッカー・レベル別に解説をご覧下さい。
※紹介メニューのためプレー原則は設定していません。
4.この練習メニューで押さえておくポイント
①ジュニア年代でよくあるミス
ジュニア年代でよくあるミスをいくつか紹介します。
僕の経験上、このようなミスが現象として起きます。
②キーファクター
先ほどのミスに対応する形でキーファクターを設定します。
ここでは以下のように設定しました。
他にもいくつかのキーファクターもあると思いますが、現場で調整しながら設定していきましょう。
4.この練習メニューの実践的な取り組み
①習得までの期間(予想)
僕の経験上、トレーニングを理解して実践できるようになるには5〜6回のトレーニングで可能だと思います。
ただ、試合の中で組織的にプレーできるかというと、もう1段階上のレベルでトレーニングをする必要がありますね。
どちらかというとプレッシングを理解させる際の導入として、僕自身は位置付けています。
なのでもう少し大きいグループでのトレーニングの前段階として位置付けています。
5.まとめ:普遍的なトレーニング
今回はグループでのプレスの練習メニューについて解説しました。
ぼく自身としてはチームとして機能的なプレスを行う際の最小単位として3人組のユニットを考えていますが、さらにゲームモデルに近づけるにはもう1段階上のレベルの練習メニューを行う必要があると思います。
ただ、ある程度基本的なコンセプトが入っている練習メニューなので最初の取り掛かりとしては有効的だと思います。
みなさんも実際の指導現場でぜひ試してみてください!