少年サッカー【ゲームモデルを学び採用する理由】とオススメ書籍3冊

こんにちは、講師のカズです。

ここ数年、日本サッカー界の中でもゲームモデルに関する情報は一気に広がりました。
育成年代でも採用するチームは増えましたが、ジュニア年代ではまだまだ浸透していないのが現状です。

ゲームモデルについて勉強しようとすると確かに難しく、何から手をつけて良いか分からないということも多々あります。

✔︎ゲームモデルを採用しようとした時にぶつかる問題
・そもそもゲームモデル自体分からない
・必要性は感じるが何から勉強したら良いのか
・小学生はテクニックを磨いた方が良いのでは


それもそのはずで、ゲームモデルという考え方は戦術的ピリオダイゼーションという理論から出てきた言葉なので、ゲームモデルをより厳密に作ろうとすると複雑な理論を理解する必要があるからです。

しかしその複雑な理論を知らなくてもゲームモデルを作ることはできます。

この記事ではジュニア年代でもゲームモデルという考えをジュニア年代でも採用すべき理由とゲームモデルの作り方に役立つ書籍を紹介します。

ゲームモデルを理解して作成できるようになるとサッカーの見方が変わるだけでなく、日々の練習メニューの作成で迷うことがなくなり指導スキルがアップします。

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ジュニア年代でゲームモデルを採用する理由

ゲームモデルは状況判断を助ける

ゲームモデルとは、ざっくりいうと試合における様々な状況の中で個人・グループ・チームとしてどんなプレーを優先的に行うか、そのためのガイドラインを設定しておくというものです。

それぞれがバラバラなプレーをするのではなく、意思統一が図られた状態でプレーすることで全体の狙いが一致し、動きがスムーズになります。

つまり事前に意思決定のルールを作っておくこと。

そのような意味では子どもたちの状況判断をサポートする役目があります。
サッカー界ではよく状況判断が大事と言われますが、まさにそれを助けてくれます。

小学生にこそ判断の基準を与える

サッカーをプレーしてきた大人の選手なら、その経験値からある程度適切な判断ができるかもしれません。

しかしまだまだ戦術的な知識が乏しい小学生年代では、サッカーの原理原則や状況による適切な判断が下せないので、適切なプレーに到達するためにコーチは導いていく必要があります。

サッカーとは状況判断のスポーツだと言われますが、勝手にプレーの選択肢や適切な状況判断が下せるようになるわけではありません。

そのためにゲームモデルというフレームワークを使って、子どもたちにサッカーの構造を理解させることは戦術メモリーを高めるためにもとても有効な手段です。

ジュニア年代から戦術のトレーニングを行うべき理由

ゲームモデルを作成すると、それが戦術とリンクしていることがわかります。

日本の選手が海外の選手と比べて戦術的な理解に乏しいと言われるのは、日本の育成年代が抱えている大きな問題です。

僕自身バルセロナに留学して痛感しました。
現地ではジュニア年代でもしっかりと戦術の練習を行っていて、選手もよく考えてプレーしていました。

テクニックスキルを磨くことはもちろん大事ですが、同時に子どもの頃からの戦術的な知識やプレー経験の蓄積が、後々に大きな差となっています。

オススメの書籍3選

僕が実際に読んだ感想をもとに書籍を3冊ほど紹介します。

「サッカー」とは何か

基本的なゲームモデルの考えと戦術的ピリオダイゼーション理論が網羅的に理解できます。
初心者の方はここから入るのが良いです。

まずはゲームモデル以外の理論の部分はあまり理解できなくても大丈夫です。
ゲームモデルの作り方や具体例もあるので理解できます。

これ1冊で自分なりにざっくりとゲームモデルを作る事も可能ですね。
初級者の方にオススメです。

「戦術脳を鍛える」最先端トレーニングの教科書

この書籍ではかなり具体的に各フェーズでのゲームモデルの例が挙げられています。
ここだけでもかなり参考になると思います。

また、ゲームモデルの理解が深まったら、戦術的ピリオダイゼーション理論の中核をなす複雑系、システム思考、自己組織化などの概念を学ぶとより鮮明に分かるようになります。

正直、かなり専門的な言葉が多く難しさはあります。
とても濃い内容で繰り返し読む必要がありますが、僕の中ではこの本で最終的な理解が深まりました。

第5章のゲームモデルで読み解く新・観戦術のススメも面白かったです。
この章だけでもゲームモデルにおける別の側面の理解を深めることができますね。
中級〜上級者の方にオススメです。

岡田メソッド

サッカーコーチなら誰でも知っている元日本代表監督の岡田氏。
FC今治の育成メソッドを数年かけて作成したものをまとめた1冊です。

前の2つとは違う切り口になります。
戦術的ピリオダイゼーションの話は出てきませんが、ゲームモデルの考えを自チームで一貫指導を行う際の柱とした例です。

独特のネーミングが出てきますが、ベースはスペインサッカーの言語化された体系を元に独自のアレンジを加えてオリジナルなものにしている印象。

少年団や街クラブではここまで言語化・整理することはできませんが十分参考になると思います。

注意:このメソッドが正しいというものではなく、これを参考に自分なりに言語化するための教材にするというスタンスが良いですね。

以上がオススメの書籍3冊ですが、もう少し補足を。

ゲームモデルについて勉強しようとすると、どうしても戦術的ピリオダイゼーション理論の話が出てきます。難しい理論なので読むのに疲れますが、ざっくりと理解したい方やすぐに使える練習メニューを知りたい方には次の書籍がオススメです。

その他

バルサ流トレーニングメソッド

おそらく日本で初めて戦術的ピリオダイゼーション理論について書かれた本です。
2008年に出版ですが、僕は最初にこの本から興味を持ち、バルセロナ留学のきっかけとなったものです。
戦術的ピリオダイゼーションの基礎的な考え方と、それに基づいた分かりやすいトレーニングメニュー。

初心者の方が最初に読むほうが良いかと思います。

もう1つ補足で以下のような書籍もあります。
戦術的ピリオダイゼーション理論から切り離して、ゲームモデルを考える際に有効になります。

プレーモデルの教科書

印象としては戦術的ピリオダイゼーションに軸足をおかず、ゲームモデル単体の考え方として参考になります。正直、僕の今までの勉強やゲームモデルの捉え方とは違う視点なので言葉の階層、理解が難しかったです。

僕のイメージとしては、どちらかというとオランダ系の考え方のイメージです。
(違ったらすいません)

指導のスキルアップはインプットとアウトプットの繰り返し

サッカーコーチとしてスキルアップするには、まずは多くの情報をインプットする事。

そのために書籍などがあるのですが、そこで満足せずそれを実際に指導現場でチャレンジしてみる事でレベルアップできますね。

また本の知識や理論は現場と矛盾することが多々あるので、気に入った知識の一部を自分に取り入れながら自分なりの考えをまとめる事が重要です。

以上、今回はジュニア年代でもゲームモデルを学び採用する理由とオススメの本を紹介しました。

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