コーディネーションの低下は本当に外遊びの減少が原因か?

昨日は東京からフィジカルコーチが来ておりトレーニング終了後、他のスタッフと雑談。
その中で、選手がロングボールに対してヘディングする際に「ボールの落下地点が読めない」という現象から、コーディネーション能力の問題について考えてみました。

この手の現象を説明する内容としてよくあるのが、
「落下地点を読めないのはコーディネーションの定位能力に問題がある」
「最近の子どもは小さい頃からサッカーしかしていないので、コーディネーション全般を鍛えられていない」といった類のもの。

例えば、「昔はサッカーだけでなく野球をやったりして遊ぶ機会もあったので、その中でフライを捕る経験の積み重ねから、ボールの落下地点を読める「定位能力」が向上する。」
といったものです。
つまり、様々な遊びを通じてコーディネーション能力全般に刺激を与えなければならない。

これは本当でしょうか?
僕も大まかそのように考えている部分もあるのですが、疑問もあります。

例えば、一つは「サッカーというスポーツがそもそもコーディネーション能力全般を必要としている競技である」という点です。
つまり「サッカーをすればコーディネーション能力が向上するの」という考え方。
もう一つは、「ロングボールの落下地点が読めるようにするには、野球などの他のスポーツ・遊びの中で定位能力を鍛える、のではなく、サッカーの中でロングボールを処理する機会を増やせば良い」という考え方です。

要するに、野球のフライを捕るために落下地点に入るのと、ヘディングするために落下地点に入るアクションは同一のものであり、ヘディングの落下地点を予測することができるようになるために野球をする必要がない、ということです。

仮説ですが、こんな話しになりました。

いかがでしょうか?

僕の中でまだ解決していない問題なので、頭の片隅にとどめておきたいと思います。

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