ジュニアサッカー大学

ジュニアサッカーコーチのための学びの場。基礎的な知識から専門的な知識まで、指導現場で役立つリアルな情報を発信

今後求められるサッカーコーチ像 -2 〜「裸の王様」になってませんか?~

今後求められるサッカーコーチ像 -2  〜「裸の王様」になってませんか?~

教科:コーチ論
科目:コーチ パーソナリティ
テーマ:「今後求められるサッカーコーチ像-2」

みなさんこんにちは。講師のKazuです。
今日は前回の「今後求められるジュニアサッカーのコーチ像」の続きで、「〜裸の王様になっていませんか〜」です。
前回は書いている途中で時間がなくなったので、今回引き続きお話ししたいと思います。

前回の復習は大丈夫でしょうか?
必要な方はこちらをクリックして再度内容を確認しましょう。

裸の王様になってしまう

ジュニア年代(小学生)で特に顕著ですが、コーチが「裸の王様になってしまう」ということが一番危険なものです。これに陥った場合、一番最悪のコーチになってしまい、長く続くともう手に負えません。

どういうことか? 詳しく説明します。
多くのサッカーコーチが気づかずに陥るポイントなのでしっかりと理解して下さい。

ジュニア年代のサッカーコーチという仕事は、子どもに直接的にアプローチすることがメインで、保護者やその他の大人の方に対応しないといけない時間はとても短いものです。

一般的な仕事、例えば商品を売り込む営業の仕事だったり、飲食店での接客だったり、多くの仕事が「大人」と接します。
ですので、言葉遣いや身だしなみ、仕事のクオリティなどで「大人から評価される仕組み」です。
つまり、自分の仕事の対象が大人でそれを評価する人も大人なのです。

反対にジュニアサッカーコーチという仕事はどうでしょうか?
指導をて今日する対象は子どもです。
もちろん保護者対応で大人と接することも多々ありますが、多くの時間を子どもに自分の指導を提供します。

この時、指導の質(商品のレベル)が低くても子どもはほとんど気づきません。
それはまだ良い(良くはないが)のですが、子どもの親、つまり保護者の方はコーチへ不満があってもまず口にすることはありません。

保護者がコーチの指導や普段の振る舞いを見た時に、「このコーチ大丈夫?」「自分より歳が下だけど大丈夫?」「言ってる事が絶対子どもに伝わっていないと思うけど?」などと不信感を抱いても、それを口に出して直接コーチの苦情を言う保護者の方は少ないです。

なぜか?

「自分の子どもはあまり不満はないようだし…」「自分が苦情を言って子どもの待遇が悪くなったら…」「残り半年だから我慢しよう…」「サッカークラブってどこもこんなものかな…」
などなど、極端な言い方をすると「自分の子どもを人質に取られているようなものなので、おかしいことや間違っている事を言えない」というのが現状です。

そうした時に何が起こるか???

そのコーチは「自分への苦情はない、ましてやいつも保護者の方が自分を良くしてくれる、笑顔で話しかけてくれる、よろしくお願いしますと頭を下げてくれる」事が『自分が評価されている事』だと勘違いして「裸の王様」になって行くのです。

チームによっては、試合や練習の時に保護者が監督・コーチにコーヒーを作ったり、いろいろお世話をしてくれます。

人格ができているコーチなら、保護者の方への謙虚な姿勢を忘れずに、保護者からもリスペクトされていてお互い何の不満もないというケースもあると思いますが稀です。

これが一般的な仕事ならどうでしょう?

社会人経験があるみなさんはすぐに想像できますが、仕事をミスったらクレームがバンバン来ますよね。
接客や営業でなくても、取引先の相手に段取りのミスを指摘されたり、納期が遅れて謝ったり、自分が提案するプレゼンをはっきりと否定されたりと、仕事のジャッジはかなりシビアです。
大人 対 大人なので、気を使うこともありますが、評価ははっきりとしています。

そういう特性から、サッカーコーチという仕事は「仕事ができていないのにできていると勘違いする『裸の王様』状態になる」危険性がかなり高いです。

特に若いコーチは要注意

20代のコーチは特に注意が必要です。
グランドで保護者の方に会った時に「チワッス」みたいな挨拶をしたり(笑)すると、それだけで「コイツはダメだ」と思われます。

当然です。

小学生年代のサッカーキッズの保護者は大体が30代40代で、会社では中堅から役職を持つクラスまでいます。
会社員の方なら人事採用担当だったり、部下を持って仕事をしている人がほとんどです。

そこで「チワッス」。
僕なら「このコーチはうちの会社では無理だな、契約することはないな。とりあえずニコニコしておこう」と思ってしまいます(笑)。

大事なことなので繰り返しますが「チワッス」はダメ、絶対。

つまり、子どもを預けているから「あまり何も言わない」けど、本心的には「コイツ大丈夫か?」と思っているケースもあります。

恥ずかしい話ですが、実は僕も20代の頃はそんな感じでした。
だからこそわかります。

ただ、クラブチームを立ち上げて、サッカーコーチを職業にしようと決めた日から全てを変えました。言葉遣い、保護者との接し方、子どもへの言葉使い、身だしなみ、勉強する姿勢。

当然です。プロサッカーコーチとはそれを職業にすることですから。

裸の王様になっているコーチは今なおたくさんいると思います。
僕の周りにもたくさんいます。
ジュニアサッカー大学で学んでいる受講生はそうならないように頑張りましょう。

40代に入ると修正は不可能

「裸の王様になる」ケース、実は30代を超えるとほとんど修正が不可能です。
直すなら20代のうちに気づいて心がけていないと手に負えません。

しかし、そのまま裸の王様を続けて行った場合はどうでしょうか。
これはかなり悲惨です。

王様も国民がいる時は王様ですが、国民がいなくなったら王様と呼べるのか?
選手がいなくなったチーム、それはチームと呼べるのか、コーチと呼べるのか?

国民がいなくなった王様は、王様ではなくなりました。

最後、イソップ物語っぽい戒めになりましたが、今日の講義は以上です。

PS:
質問や「こんな話が聞きたい」という方はコメントかメールでご連絡下さい。
今回の講義が「勉強になった」「楽しかった」という方はSNSでの「いいね!」、YOUTUBEのチャンネル登録をお願いします!
それが講義を続けて行くモチベーションになりますのでぜひお願い致します。
では、また次の講義でお会いしましょう。

Return Top