ジュニアサッカー大学

ジュニアサッカーコーチのための学びの場。基礎的な知識から専門的な知識まで、指導現場で役立つリアルな情報を発信

【ゲームモデルの練習方法・システミコ】少年サッカーでも実践可能

【ゲームモデルの練習方法・システミコ】少年サッカーでも実践可能

こんにちは。講師のカズです。

ぼく自身はジュニア年代からゲームモデルという考えを取り入れることは必要であると考えています。

が、実際にどのようにトレーニングするべきか。

ゲームモデルとは何かを詳しく説明すると長くなってしまうので割愛しますが、要するにチーム全体としてどのようにプレーするか。
チームとしての方向性を示すのがゲームモデルです。

しかし実際の小学生の指導現場では

・ゲームモデルをどのように練習したらいいか分からない

・そもそもサッカーにはどんな練習方法があるか分からない

という意見も多くあります。

今回はぼくがスペイン・バルセロナのコーチングスクールで学んだ、ゲームモデルと関係するシステミコというメソッドをわかりやすく解説します。
講師プロフィール

カンタンに言うとシステミコというトレーニングメソッドはグローバルトレーニングにゲームモデルが加わったものです。

このメソッドは小学生だけでなく中・高校生にも同じ考え方で取り組むことができます。
この記事を読んでゲームモデルを浸透させるためのメソッド、『システミコ』という練習方法について理解を深めましょう。

✔︎Contents
①サッカーの練習方法は3つある
②システミコという練習方法とは
③システミコの特徴
④システミコの練習方法例
⑤小学生年代のシステミコ
⑥まとめ
⑦動画で解説

①サッカーの練習方法は3つある


別記事でも解説していますが、基本的な考えを再度押さえておきましょう。

ぼくがバルセロナのコーチングスクールで学んだサッカーのメソッド=教授法には以下の3つがあります。

①アナリティコ(日本でいうドリル)
②グローバル
③システミコ

それぞれ特徴や強化したい部分が異なるので、チームや選手のレベルによって使い分けましょう。

またシステミコを理解するにはグローバルというメソッドを理解しておく必要があるので、まだよく分からないという方は別記事を参照してください。

✔︎【戦術の基本を学ぶグローバルトレーニング】少年サッカー練習方法

今回は③のシステミコというトレーニングメソッドについて。

②システミコという練習方法とは

カンタンに言うとグローバルトレーニングの構造にゲームモデルを付け加えたものがシステミコという練習方法です。

なのでグローバルもシステミコも練習の構造自体は同じです。

両者の違いはゲームモデルが関係しているかしてないかということ。

つまりシステミコとは

✔︎敵や味方がいて状況判断をともなう練習構造で、さらに自チームのシステムやプレー原則などを加えて練習する方法

となります。

これを行うためには事前にゲームモデルをコーチが設定しておく必要がありますね。

ゲームモデルは小学生でも難しいものではない

少しゲームモデルの話を。

ゲームモデルやプレー原則というと難しく感じるかもしれませんが、みなさんは試合で3-3-1とか2-3-2とかシステムを決めますよね。

そしてどの選手をどこに配置するかかも決めます。

さらにディフェンスの選手がボールを持ったらどんなプレーをしてほしいか、サイドの選手はどんな役割か。

コーチは漠然としてでも、何らかのイメージを持っているはずです。

それがゲームモデルの原型です。

最終的には細かく言語化して設定する必要がありますが、まずはプレーのイメージを持つことが重要で、それを練習を通じて落とし込む方法がシステミコというメソッドです。

③システミコの特徴

特徴
・ゲームモデルと関係がある
・対戦相手との文脈をシミュレーションできる
・プレー原則に沿った状況判断が伴う


システミコの大まかな特徴です。

ぼくの実際の例で言うと、小学生の5,6年生では明確なゲームモデルがあるのでこのシステミコという方法でトレーニングします。

特に重要なポイントは

✔︎自チームのシステムと選手の配置と同じにする
✔︎プレー原則(共通認識)を明確に提示する

ぼく自身は、この2点を特に注意しています。

④具体的な練習方法の例

では実際の練習メニュー例を見てみましょう。

上の図は「5対5+2フリーマン+GK」です。
右のゴールにGKはいませんが人数によってコーチが入ったりします。

自チームのシステムは2-3-2で、サイドの2人のフリーマンが常に攻撃側の味方。
赤チームがボールを持った際にもシステムは2-3-2になります。

これは自チームのビルドアップに対して相手がチームが2トップでプレスに来るというシチュエーションを設定。

各選手のポジションもいつも試合でやっているポジションに近い形を取っています。

これに「サイドを起点としたコンビネーションでの崩し」というプレー原則が加わり、ゲームモデルに沿ったトレーニングとなります。

⑤小学生年代のシステミコ

最後に小学生年代でのシステミコについて解説します。

戦術練習やゲームモデルの練習と言った時にこんな疑問が出てきます。

・選手が型にハマったり、自由にプレーできなくなるのではないか?
・状況判断ができなくなるのでは?
・コーチの指示通りにしか動けなくなる?

ぼくなりの結論として、これらの疑問に対してはNoです。

戦術は選手の状況判断を助けるものですし、ゲームモデルはチームとしての共通認識を植え付けるものなのでこれもまた選手の判断を助けます。

イメージとしてはグローバルトレーニングではいろんな戦術を普遍的に学べるのに対して、システミコは実際のゲームのシチュエーションにかなり近いものを再現しながら学べる。

なので年齢や時期によってどのメソッド(アナリティコ・グローバル・システミコ)をどれくらいの割合で使うかは監督・コーチの考え方によります。

当然、ゲームモデルばかりを練習すれば限られたシチュエーションばかりのトレーニングになってしまうので、テクニック練習やゲームモデルによらない普遍的な戦術を練習することも不可欠です。

割合が重要ですね。

⑥まとめ

今回はぼくがバルセロナのコーチングスクールで学んだ3つのメソッド(教授法)の1つ、システミコについて解説しました。

グローバルとの違いはゲームモデルや対戦相手とのシチュエーションを含んでいるという部分です。

小学生年代でもこのメソッドは使えますので、ぜひ指導現場で試してみてください!

⑦動画で解説

Return Top