
こんにちは。ジュニアサッカー大学講師のカズです。
今回は守備の戦術コンセプトである「ディレイ」(敵の攻撃を遅らせること)について解説しています。
✅「遅らせろ!」と言われたら具体的にどうしたらいい?
✅数的不利なのにDFがボールに行ってしまう…
✅そもそも「ディレイ」ってなんだろう?
✔︎目次
①ディレイとは相手の攻撃を遅らせること
②上手くディレイするときのポイント
③ジュニア年代でディレイに取り組める年代
④動画で見たい方(解説動画)
①サッカーにおけるディレイとは相手の攻撃を遅らせること

『ディレイ』とは自チームが守備を行なっている時に使われる言葉で「相手の攻撃を遅らせる」という意味です。
例えばカウンターを受けて、守備の人数が1人で相手の攻撃の人数が2人の場合、守備側は数的不利な状況になっています。
この時うかつにボールホルダーに奪いに行くと、あっさりパスを出されてピンチになってしまいますよね。
その時に相手の攻撃を「遅らせながら」(スピードダウン)、味方が戻るのを待つ戦術を「ディレイ」といいます。
②上手くディレイするときのポイント(ジュニアサッカー対象)

専門的にはキーファクターと言いますが、上手くディレイするときのポイントを解説します。
①ボールホルダーと距離を取りながら下がる
②後方に下がりながら相手のドリブルをスピードダウンさせる
③相手のサポートしている(パスを受けようとしている)選手にパスが出たらアプローチに行けるポジションをとる
④味方が戻ってきたら通常の守備の方法に切り替える
⑤ゴールまで近づかれたらパスコースを切りながらボールホルダーにアプローチに行く
※⑤に関してはチームの設定によります。ペナルティエリアまで我慢するのか、個人の判断に委ねるのか。
✔︎キーファクターについて詳しく知りたい方は下記のリンク記事をご覧ください。
サッカー上達のコツはキーファクター「その言葉で選手は上手くなる」
③ジュニア年代でディレイに取り組める年代
上の動画は、以前私が取り組んだU-10で、トレーニングを積んだ後に試合で上手く行った場面の動画です。参考にどうぞ。
私の経験上U-10(小学4年生)くらいからがディレイについて理解し実行できる年代かと思います。
もちろんレベルによりますし、また試合で必要になるかもポイントになります。
試合に必要なければ取り組む意味がないですよね。
自チームが活動している地域の試合の中で、カウンターを受けて数的不利を作られる場面が想定されるなら取り組めば良いかと思います。
④動画で見たい方
解説動画では実際の試合での場面を想定して解説しています。
U-10くらいからできる「ディレイの練習メニューを知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
(※私のU-10の試合動画は、この練習をした後に上手くできるようになりました)