ジュニアサッカー大学

ジュニアサッカーコーチのための学びの場。基礎的な知識から専門的な知識まで、指導現場で役立つリアルな情報を発信

サッカー戦術アクション『マーク』基本になる2種類のマーク

サッカー戦術アクション『マーク』基本になる2種類のマーク

サッカーの個人守備戦術の中に「マーク」という戦術アクションがあります。

マークには4つの種類があるとも言われますが、後述するようにジュニアサッカー大学では2つのマークの方法を守備の戦術アクションと位置付けています。

今回は育成年代において、特にジュニア年代から習得・理解しておきたい2種類のマークについて解説します。

✔︎目次

①サッカー守備戦術のマークの定義と目的

②守備の戦術アクションであるマークは2種類

③マンツーマンマークとは

④ゾーンマークとは

⑤まとめ

①サッカー守備戦術のマークの定義と目的

マークとは守備のフェーズで行われる戦術アクションですが、ジュニアサッカー大学では以下のように解釈しています。

■定義
特定の相手もしくはエリアにおいて、自由にプレーする時間とスペースを与えないための守備のアクション

■目的
対峙する相手の攻撃を妨害し、可能ならボールを奪う

基本的には守備の個人戦術アクションであり、チームとしてのゲームモデルの中でもその根幹をなすものです。

また守備戦術のマークに対する概念として攻撃の「マークを外す動き」があります。

守備側のマークの考え方を理解することで攻撃の打開策も見えてくるので合わせてご覧ください

✔︎サッカー戦術アクション『マークを外す動き』で時間とスペースを作る

②守備の戦術アクションであるマークは2種類

次にマークの種類について解説します。

ジュニアサッカー大学では『サッカーにおける戦術アクション』に含まれるマークについては2つのタイプが存在すると位置付けています。

①マンツーマンマーク

②ゾーンマーク

他にもマンツーマンとゾーンを融合させた「ミックス」などが挙げられる場合もありますが、それらのプレーの決定はチームとしての守備をどのように行うか=ゲームモデルから影響を受けるため、普遍的な守備の戦術アクションには含んでいません。

注記1.戦術アクションとゲームモデルの関係性
ミックスと言われるマークの方法はどのゲームモデルにおいても普遍的なアクションというよりは、ゲームモデルのプレー原則によって設定される可能性が高いため戦術アクションに含んでいません。

✔︎戦術アクションとは何か?を詳しく知りたい方は「サッカーにおける戦術アクションとは何か? 概要と位置付け」をご覧ください。

③マンツーマンマークとは

サッカー戦術アクション マンツーマンマーク

■定義
特定の選手の行動に対して、同じ守備側の選手が継続的に警戒すること


図のように、自分がいるポジションから相手が動いた場合もマークを継続してついていくアクションです。

補足ですが「どのエリアまでマークを継続するか」については、個人もしくはチームの判断・プレー原則によります。

特徴

・対象となる相手選手が明確

・個人での責任が大きい

・素早くアプローチできるので相手選手のプレーを大きく制限できる

・ボールがある位置で守備側の選手のポジションが決まるのではなく、マークする相手がどこにいるかで決まる


ゾーンマークが自分が担当するスペースに侵入してくる不特定の相手をマークすることに対して、ゾーンを移動しても同じ選手をマークすることが大きなポイントです。

注記2.ゲームモデルとしてのマンツーマンディフェンス
現代サッカーでは全選手がそれぞれ特定された同じ選手を継続してマンツーマンマークを行うプレーはほとんど見られなくなりました。
状況によって一部マンツーマンで行うケースはありますが、その考えはゲームモデルに左右されます。

④ゾーンマークとは

サッカー戦術アクション ゾーンマーク

■定義
自分の守るゾーンに立ち、そこに侵入しようとするもしくは侵入してきた相手を継続的に警戒すること


チームの約束事として与えられたゾーンにポジションをとり、そのゾーンに侵入してくる相手を警戒するのがゾーンマークの基本的な考え方です。

図では各選手が担当するエリア(ゾーン)にポジションを取り、CBは中盤に下がったFWを追跡せずMFにマークを渡しています。

そしてCBのゾーンにサイドから侵入してきた選手を警戒もしくはマンツーマンマークを取りに行っています。

このように各選手が自分のゾーンを守りながら、敵が動いた場合にはマークを受け渡しながらマーク・警戒を行うアクションがゾーンマークになります。

同じゾーンに2人の選手が侵入すれば、同時に2人を警戒し、いなければ侵入の可能性がある選手を意識します。

特徴

・ボールがある位置で守備側の選手のポジションが決定される

・相手の移動にともないゾーン間でのマークの受け渡しが必要になる

・同時に複数の選手を警戒しなければならないケースが起こる

繰り返しますが、どこまでついて行ってどこまでついていかないかは基本的にはゲームモデルのプレー原則に設定されます。

⑤まとめ

今回はサッカー・守備の戦術アクション「マーク」について解説しました。

マンツーマンマークとゾーンのマークの2種類は守備の個人戦術アクションに含まれ、ここから先にゲームモデルの設定としてのミックスやコンビネーションとチーム戦術としてのマークの方法があると考えます。

育成年代に関しては、まず基本となる2つの方法を理解・実行できるベースを作ることが重要です。

Return Top