ジュニアサッカー大学

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ビルドアップの始まり『サリーダ・デ・バロンは攻撃の始まり』

ビルドアップの始まり『サリーダ・デ・バロンは攻撃の始まり』

こんにちは。ジュニアサッカー大学講師のカズです。
今回はビルドアップ攻撃の中でも大事なポイントとなる「ビルドアップの始まり」について解説します。

当サイトではスペインのコーチングスクールで学んだ内容を日本の育成現場で使えるように整理してたり取り込んでいますのでコーチングスクールの知識そのままではないのでご了承ください。

スペインだと「サリーダ・デ・バロン」。
日本語の意訳で「ビルドアップの始まり」としています。

サッカーのゲーム中、自分たちのチームが今何をしている場面か?をわかりやすく分類するためにジュニアサッカー 大学では「11個のチーム全体のアクション」を設定。

これは常に攻守が入れ替わる「サッカーの複雑な現象」をわかりやすく整理するためのフレームワークです。

今回は「11個あるチーム全体のアクション」から『ビルドアップの始まり』について解説します。

11個のチームアクションの全体像を知りたい方はこちら

✔︎この記事の内容

①サリーダ・デ・バロンとは?

②ビルドアップの始まりの具体的な例

③プレーモデルとの関係性

④考慮すべきポイント(一般的 / ジュニア年代)

⑤少し難解な問題点

⑥動画で見たい方
(※動画ではより詳しく解説)

ビルドアップとは(組み立てる)という意味ですが、『ビルドアップの始まり』と考えることでぼやっとした「組み立てのスタート」を分解して整理することができます。

体系図の中で見ると黒くなっている部分になります。

『ビルドアップの始まりの位置』


ではさっそく見てみましょう。

①『ビルドアップの始まり』=サリーダ・デ・バロンとは?

「ビルドアップの始まり」という言葉はスペイン語の「サリーダ・デ・バロン」を日本語に私が意訳したものです。

サリーダ・デ・バロンとを直訳すると「ボールの出口」になります。

私も学んだバルセロナの指導者学校でも普通に使われていて「スペインサッカーは細かく定義しているな」という印象を受けました。

イメージとしては自分たちのゴールキーパーやディフェンスラインの選手がボールを持っているときに「次にどこにパスを出すかを探しているようなアクション」になります。

「ボールの出口」を探しているアクション、なんとなくイメージできますか?

このまま日本語訳にするとわかりにくい部分もあるので、日本でおなじみの「ビルドアップ」という言葉と絡めて「ビルドアップが始まるイメージ」なんでジュニアサッカー大学ではそのような名前にしています。

これから全員で相手ゴールへ向かって「前進して行く最初の段階」とイメージしてもらえればOKです。

②「ビルドアップの始まり」の具体的な例

では具体的な例を図を使って解説します。

「ジュニアサッカー大学」なので8人制サッカーを例にしますが11人制でも同じです。

まずはゴールキーパーから。

GKからのビルドアップの始まり

こんな感じでGKがディフェンスの選手や中盤の選手にパス。

そこにパスが入ると、ここから前進して行くイメージ。

次にディフェンスの選手から。

DFからのビルドアップの始まり

こんな感じです。

すでに「前進」の場面に入っている感じがしますが、アクションとしての大まかなイメージです。

なぜ抽象的なイメージなどの言葉を使うかというと、厳密に定義し出すと必ずどこかで矛盾が起きたり、そこにとらわれすぎて行きづまってしまうからです。

ジュニアサッカー大学では、「わかりやすく、実際の指導現場で使えるもの」を重要視しているのでこれくらいの理解で問題ありません。

ここをいくら議論しても何も生まれないですからね。

「ただのパスじゃん」

「それに名前をつける必要があるの?」

って思っている方も多いと思いますが、この次のフェーズになる『前進と保持』を有効化するためにも実は大事なフェーズなんですね。

『ビルドアップの始まり』なんとなく理解できましたか?

③プレーモデルとの関係性

前進のための最初のアクションである「ビルドアップの始まり」ですが、これは自チームのプレーモデルと関係します。

①プレーモデルに基づいたポジショニング

②自分たちの攻撃スタイルと関連

③相手のプレッシングも考慮

プレーの流れの中でGKやDFから作り直す場合もありますが、基本的には大まかな形が決まっています。

あとは敵のプレッシングの変化に対してバリエーションをつけるので、規則性がありながらも状況判断が必要となります。

ジュニア年代でも自チームの攻撃方法と敵のプレッシング方法を十分に考慮することが重要です。

④考慮すべきポイント

まずは一般的な考慮すべきポイント。

①テクニック(特にレガテ(突破のドリブル))で剥がすのではなく、数的優位を作ってプレスを回避する

②次に来る『前進』のフェーズがスムーズになる必要あり

③パスをつなぐだけでなくドリブルも織り交ぜながら前進へつなげる

④前進の糸口が見えない場合はサイドを変えたりして再び作りなおす

⑤前進しようとするパスが少ないと敵に守備を整える時間を与えてしまう

⑥奪われると即敵のフィニッシュにつながるためリスクは高い

次はジュニア年代で考慮すべきポイント

①テクニックレベルに問題があると効果的な前進につながらない

②決まりきった「形」になると効果が低い

③選択肢が多すぎると、選手に考える要素が増えすぎ判断に迷いが出る

⑤少し難解な問題点

この「少し難解な問題点」についてはあまり気にする必要はありませんが、一応記載しておきます。

(※今後加筆・修正する可能性あり)

「11個のチーム全体のアクション」を理解し出すと「疑問」が出てきますので、それまではここの部分は読む必要はありません。


とりあえず解説します。

この次に来るフェーズの「前進の方法」には「コンビネーション」と「ダイレクトプレー(ロングボール)」の2つがあるのですが、ここが少し理解するのに難解というか矛盾というか。

GKやDFから中盤にパスを出し、そこからコンビネーション(ショートパスなど)を使って敵のゴールに前進して行くのですが、それはイメージしやすいですよね。

でもGKやDFからロングボールでFWヘパスをした時というのは「ダイレクトプレー(ロングボール)」という前進の方法なんですが、ビルドアップの始まりはどうなったのか?

ジュニアサッカー大学では、ここではロングボールを蹴るアクションも「ビルドアップの始まり」で「前進と保持」でもあると解釈します。つまり同時に起きている現象。

あまり気にする必要はないですが、こだわりたい方は自分なりに考えてみてください。

やはりサッカーというスポーツは様々なことが複雑に絡んでいるので「言葉で整理」しようとするとどうしてもムリヤリな部分が出てきます。

実際はそんなに単純な構造ではないですからね。

6.動画で見たい方

まとめ

「ビルドアップの始まり」とは「前進・保持」のフェーズの前、最初の段階でGKやDFからのパスを出す場面と理解しましょう。

また、前進をスムーズに行うためのものであること、加えて自チームのプレーモデルや相手チームのプレッシング方法も考慮する必要があります。

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