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ジュニアサッカー・長所を伸ばし短所を克服する3つのコーチング

ジュニアサッカー・長所を伸ばし短所を克服する3つのコーチング

サッカーをプレーする選手たちは必ず長所と短所を持っており、何をどう伸ばすかが子どもたちの成長のポイントになります。

長所を伸ばすとは具体的にどういうことなのか?
短所を克服するにはどういうことが必要なのか?
それに対してコーチはどのようにアプローチするべきか?

今回はこのような疑問に答える形で、具体的な図とコーチング方法をもとに解説します。

なぜ選手がなかなか上手くならないのかといった問題がすっきり解決すれば、日々の指導やコーチングが確実に変わります。

✔︎目次

①サッカー選手における長所と短所の特徴

②ポジション決定における長所と短所の関係

③「長所を伸ばす」特徴とポイント

④「短所を克服する」特徴とポイント

⑤コーチングの仕方を間違えないこと

⑥まとめ

⑦動画で解説

①サッカー選手における長所と短所の特徴

サッカー選手の長所と短所の特徴

この図は選手の特徴である長所と短所の関係をまとめたもので、ジュニアサッカー大学オリジナルの図となります。

これは私の25年以上の指導経験から導かれたもので、選手を成長させるための基本的な考え方となるものです。

長所とは何か、短所とは何か、そして選手のメンタル状態、コーチの選手へのアプローチをどのように考えるかといった具体的に掘り下げることで、指導現場で役に立つスキルとなります。

では具体的に見て行きましょう。

②ポジション決定における長所と短所の関係

システム


まず最初に選手の特徴とポジジョンの関係ですが、サッカーコーチがある選手をあるポジションでプレーさせようとする時、長所と短所からどのように決定しますか?

ほとんどの場合、各ポジションに求められている能力と選手の長所がリンクしているはずです。

つまり、長所にドリブル突破が上手いことがあれば攻撃的なポジションに配置、1対1の守備が上手ければディフェンスラインに配置といったように、基本的には選手が持つ長所とポジションの特性はリンクしています。

極端に言うと、ドリブル突破が得意で守備は苦手だからセンターバックに配置とは決してならないはずです。

私たち指導者が選手のポジションを決める時、それは選手の長所と短所を見比べながら、主に長所が出やすいポジションに配置しています。

注記1.ポジションでの長所と苦手なプレー
基本的に長所を生かすためのポジション配置ですが、そのポジションで求められる役割でも、選手にとっては苦手なプレーはあります。
例えば攻撃が上手い選手をトップ下に配置した場合、そこで求められる守備の面が苦手というケースがあります。

③「長所を伸ばす」特徴とポイント

長所を伸ばす


長所を伸ばすと言った時、それは何を意味しているのでしょうか。

これには2つの側面があります。

①精度を上げる

長所とはそもそも選手が得意なことなのでその精度を上げていく作業がこれにあたります。

特徴としては選手が得意なことなのでメンタル的に苦痛ではありません

ただし、精度を上げることは時間がかかるものなので、コーチはキーファクターを修正しながら根気強く選手にアプローチする必要があります。

繰り返し反復することで精度が上がるので、細かなミスを修正しながらも選手を支えるコーチングが必要です。

②プレーの幅を広げる

得意なプレーを更に引き出すためにプレーの幅を広げること、更に新しいオプションを足すことで「できることが増えて」いきます。

特徴としては選手のメンタル的な部分で苦痛にはなりませんし、短い時間で達成可能なものです。

選手にとっては「少し頑張れば可能になる」という適切な課題なので意欲的に取り組むことができます。

ただし、選手が新しいオプションに対して「それがなぜ自分の良さを更に引き出すことになるのか」といった理由を理解する必要があります。

コーチは選手の頭の中に働きかけ、論理的に矛盾しないようにアプローチしなければなりません。

ここでは気づかせる・促していくコーチングが必要になります。

以上のように、選手が持つ長所においてはこの2つの作業で選手のレベルアップを図ることが可能です。

注記2.オプションを足すことで良さが引き出せる理由
例えばドリブルが得意な選手の場合、味方とのコンビネーションというオプションを足すことでプレーの幅が広がり、更にドリブル突破でも優位な状況を作れるようになります。
これはパスというオプションが増えたことで、得意なドリブルが読まれにくくなるという現象です。

④「短所を克服する」特徴とポイント

短所を克服する


次に短所を克服するケースですが、これは選手にとっては苦痛でありとても時間がかかるものです。

選手にとってはそもそもできないことなので改善するのは容易ではありません。

しかしサッカー選手として成長するには短所を克服していくことも必要になるケースがあります。

選手側からすると「できないことに挑戦するチャレンジの段階」なので、ミスを恐れないことが必要になります。

そのためコーチのアプローチとしては失敗を歓迎して選手を励まし、チャレンジしようとした姿勢を評価するべきです。

それにより選手は失敗しても良いということを担保に、安心感を持ってプレーすることができるようになります。

ただし、これはかなり時間がかかるものなので、コーチはそれを理解し、根気強く僅かなステップアップを促していく必要があります。

⑤コーチングの仕方を間違えないこと


このように長所と短所では特徴の違いからアプローチの仕方が異なります。

サッカーコーチとして気をつけなければならないことは、適切でないコーチングをしないことです。

もし短所を克服する作業において、チャレンジしようとした選手の姿勢を評価せず、ミスの指摘ばかりを行うと選手はその後チャレンジしようとしません。

反対に長所を伸ばす作業においても、得意なプレーを制限してしまうことやオプションの難易度が高すぎる場合でも選手のパフォーマンスは向上しません。

長所でも短所でも共通して言えるのは「選手が少し頑張れるレベル」を設定することで達成可能な目標となります。

選手のプレーをしっかりと観察し、長所と短所の違いによって適したコーチングを行う必要があります。

⑥まとめ

今回は選手を成長させるために長所と短所の特徴を理解し、どのようにアプローチするかを解説しました。

✔︎ポイント

①長所を伸ばす方法には2種類ある

 1.得意なプレーの精度を上げる
 2.オプションを足してプレーの幅を広げる

②短所を克服するにはミスを歓迎し、チャレンジしようとするプロセスを評価する

③それぞれ達成するまでの時間が異なる

④コーチングの仕方は間違えないようにする


漠然とした長所と短所の考え方ではなく、深く掘り下げることでよりアプローチがしやすくなるので指導現場で実践してみてください。

⑦動画で解説

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