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サッカー上達のコツはキーファクター「その言葉で選手は上手くなる」

サッカー上達のコツはキーファクター「その言葉で選手は上手くなる」

サッカーってどうやったら上手くなるんだろう?」と考えているサッカーコーチはたくさんいると思いますが、当然練習や試合を繰り返すことで上手くなります。

ただ、どちらにしても選手がプレーを上手くこなすための「コツ」を早くつかむことが大事なポイントでそのコツをつかませるのがサッカーコーチです。

今回はサッカーコーチとして絶対に知っておかなければいけない「選手を上達させるコツ」、専門的に言う『キーファクター』について解説します。

この記事はこんな方が対象です。

✅サッカーを上達させるコツってなんだろう

✅選手にいろんなアドバイスをするけど伝わってる感じがしない

✅JFAのライセンスにもキーファクターって出てきたけど何が違うの?

今回はこういった疑問に答えます。
これを知れば選手を上手くする時のコツ、どんな言葉を投げかければ良いか?
明日からすぐに指導現場で使えます。

✔︎目次

①キーファクターとは選手がプレーを上手く行うためのコツ

②戦術面でもキーファクターは大事

③曖昧なコトバはNG

④選手がコーチの声に反応しているかが一番大事

⑤まとめ

⑥動画で見たい方

ではさっそく見ていきましょう。

①キーファクターとは選手がプレーを上手く行うためのコツ

最初から結論を書きますが、「キーファクター」とは「選手が良いプレーを上手く行うためのコツ」または「上達するためのコツ」です。

例えばインステップキックが苦手な選手がいるとします。

その選手にどんなアドバイスをしますか?

「ちゃんと蹴ろう」「失敗しても良いので思い切って蹴ろう」

このような言葉では選手は「よくわからない」となります。声をかけていますが、選手からしたらどうしたらいいかわからないですよね。

そうではなく「正確にけれるコツ」を教えること、つまりその「コツがキーファクター」になります。

例えば「蹴る時は足首を伸ばして、蹴った後も足首を伸ばしたままにしよう」

「立ち足はボールの横あたりにおいて膝を軽く曲げよう」

「蹴る時は蹴り足と反対の腕を上に上げよう」

こういった言葉は「具体的」で「曖昧さ」がほとんどないので選手にも伝わります。


では質問です。

インステップキックの具体的なキーファクターを30秒以内に10個挙げてください。


どうでしょう。すぐに出ましたか?

すぐに10個言える人は問題ありません。実際に何個あるかわかりませんが10個くらいはあるでしょうか。

つまり「キーファクター」とは「カンタンでわかりやすくポイントをつく言葉」となり、コーチは練習や試合で起こる問題(ミス)に対してどうやったら上手くできるかというコツを言葉で用意しておく必要があります。

②戦術面でもキーファクターが大事

先ほどのキックのテクニック系アクションはイメージしやすいと思います。

では、次に「戦術面におけるキーファクター」はどうでしょうか?

例えば「スペースを作る動きと使う動き」。

この動きをしてほしい時に「選手にカンタンにわかりやすく伝える言葉」それがキーファクターです。

試合の状況や練習メニュー、選手のレベルにもよりますが例を挙げてみます。

(※ジュニア年代をイメージしています)

✔︎スペースを作る側の選手のキーファクター

「味方が自分の方にドリブルしてきたらポジションをサイドへ移動させよう」

「パスを受ける時に半身になって敵を見て、マークされていたら別の場所へ移動しよう」

「パスコースに入ってもパスが別の選手へ出たら、そこに止まらずに次にパスを受けれるスペースを見つけて移動しよう」

こんな感じでしょうか。

「スペースを作れ!」と言われると「いつ?どのような状況で?どこに?」がよくわかりませんね。

それを状況をカンタンに理解してわかりやすく伝えるのがポイントです。

✔︎スペースを使う側の選手のキーファクター

「ボールホルダーを見た時に自分よりもボールに近い選手の動きを見よう」

「その選手が動いてスペースが空いたらそこに移動してパスを受けよう」

「味方が動いた時に敵のマークがついて行ったらスペースが空くから、ボールを受ける前に味方と敵を見よう」

こんな感じで「わかりやすい状況やタイミング」を選手が理解できる言葉でアドバイスします。

もちろん、年齢が上がれば「スペースを作れ」だけで理解できるようになりますが、選手がコーチのイメージを共有できていない場合は「カンタンな言葉で具体的」にアドバイスすると理解が早くなります。

そうすると選手のサッカーの上達速度は上がります。

③曖昧なコトバはNG

テクニック系のキーファクターはそんなに難しくはなくて「ポイント」は見つけやすいですが、ポゼションや5対5など練習が複雑になると「現象」をとらえるのが難しいだけでなく、コーチ自身も具体的なアドヴァイスがしにくくなります。

いくつか良くない例を挙げてみます。

「パスの質を上げる」

「サポートのタイミング」

「サポートの質」

「ファーストタッチ」

「良い準備」

こうなると良くわかりません。というか上手くなるコツがつかめません。

「サポートのタイミング」はいつでどうなったらどこにサポートするかがわかりませんし、「パスの質を上げる」も曖昧です。

「サイドチェンジする時には速いボールを蹴ろう」なら分かります。

④選手がコーチの声に反応しているかが一番大事

今回はキーファクターについての解説ですが、他の場面でも選手にアドバイスをする時に『選手がコーチの言葉に反応しているか』ということはとても大事です。

矛盾するようですが「サポートの質を上げよう」と言った時に、選手のパフォーマンスが良くなれば問題ありません。

反対に良くならなければ「そのコトバに響いていない」ので「言葉を変える必要」があります。

つまり「上手くなるためのコツを選手がつかめていない」状況です。

また、テクニックや戦術でもキーファクターを考えるとたくさんありますが、一度のたくさんの情報を与えてはいけません。混乱するだけです。

例えば先のインステップキックに関しても問題点がたくさんあったとします。

同時に全部を伝えると「選手が意識しないといけないポイント」が多すぎて余計に難しくなります。

なので、選手が問題を抱えているまず一番大きなポイントを押さえ、そこをクリアしたら次に進む方が段階を踏めます。

一度に全てを改善しようとせずに、そのプレーの中で一番大事なキーファクターをまずは選手に伝えましょう。

⑤まとめ

今回はサッカー指導における「キーファクター」について解説しました。

よくある「パスの質」「動き出しのタイミング」など曖昧な表現にせず、もう一歩踏み込むことで選手が理解しやすい表現に変わります。

パスの質を上げるためにどうするのか?
動き出しのタイミングをどうするのか?

ここを細かくイメージすることで選手へ明確な基準を提示することができますね。

曖昧さをなくし、簡単な表現にし、一度に多くを伝えない。

特に年齢が低い選手にはワードのチョイスにも気をつけましょう。

⑥動画で見たい方

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